人でなし
妻が宮本輝の『優駿』を読んでいました。
「途中まで読んだけど、話の内容が暗くて、あまり面白くない」と言った妻に。
ついうっかりと言ってしまった、トンでもない一言。
…大いなるネタバレ。
妻に怒られたことは言うまでもありません。
ちなみに。
罪滅ぼし代わりに、ムダ知識を。
この小説、後に映画化されたのですが。
最初に本物の日本ダービーの映像を撮影して。
その勝利馬の毛色に合わせてオラシオン役のウマをブッキングする、という流れになっていました。
その年。
1987年の日本ダービー。
1番人気になったのは、何の変哲もない鹿毛(失礼)のマティリアルでしたが。
実際に勝利を収めたのは、栗毛流星のメリーナイス。
即刻、オラシオン役のウマは、栗毛の別のウマに交替になったそうです。
しかも、メリーナイスと同じように、顔に流星のメイクまでされて。