陵墓マニアよとこしえに

…というわけで。
最後の更新から2年経ちました。
その間、修士論文執筆前の現地調査を兼ねたりして、方々訪ねました。
以前からエントリで紹介させていただいてる「実際に自分の足で訪ねたことがある陵墓」(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20110209#p1)の「7訂版」をリリースさせていただこうとと思います。


以下は。
自分が今までに「実際に」(←重要)訪ねたことがある陵墓*1です。

一条天皇円融寺北陵と堀河天皇円教寺陵は同一のものです。また、後鳥羽天皇大原陵と順徳天皇大原陵、光厳天皇山国陵と後花園天皇後山国陵、月輪陵と後月輪陵も同一区画内にあります。月輪陵・後月輪陵はそれぞれの天皇ごとに九重塔が立っていますし*7深草北陵は法華堂形式で内部に各天皇の遺骨が納められているとのことです。

…「◎」は行ったことがある陵墓、「●」はまだ行っていない陵墓です。
いわゆる「追尊天皇」の陵墓は入っていません。もし加えるとするならば、「飯豊天皇」の追尊を受けた飯豊青皇女の葛城埴口丘陵、「岡宮天皇」の追尊を受けた草壁皇子の真弓丘陵、「春日宮天皇」の追尊を受けた施基親王の田原西陵と、月輪陵に葬られている「陽光太上天皇」こと誠仁親王の陵、「慶光天皇」の追尊を受けた閑院宮典仁親王の廬山寺陵も含まれることになります。


成務、安康、継体、元明、元正、聖武、称徳、光仁、平城、淳和、土御門の11天皇が追加になり、107/127*8となりました。探訪率は前回までの75.59%から84.25%までさらに上昇しています。
…と一口に書いてますけど、この間様々なドラマがあったんですよねえ。特に標高642mの小塩山山頂にある淳和天皇陵への探訪は、そりゃもう…「アタック」と呼ぶのがふさわしいものでしたよ。ていうか…もはや「登山」。1日がかりの行軍でした。いずれ機会があれば(←いつだ)語らせていただきたいと思います。
しかし、その甲斐あって、京都府にある天皇陵は遂にコンプリート! そして、奈良県にある天皇陵も「マジック1」です。孝霊天皇陵がポツリと残っちゃったのは失敗だったなあ…。武烈天皇陵の次に行っておくべきだった。まあいつの日にか。
残りは…継体天皇陵を除いて全く手つかずの状態になっている大阪府天皇陵をめぐりますか。それとも…「崇徳天皇陵+淳仁天皇陵」という香川県+淡路島のコンボにしますか(案外無理のない行程だということが判明しました。1泊で行けそう)。それより…1番近くにある多摩の2陵に先に行ったほうがいいのかしら?


★★「ただの日本史マニア」はもはや卒業したつもりなんですけど…。人気blogランキング★★

*1:あくまでも「現在宮内庁によって治定されている陵墓」です。

*2:第41代持統天皇

*3:第108代後水尾天皇、第109代明正天皇、第110代後光明天皇、第111代後西天皇、第112代霊元天皇、第113代東山天皇、第114代中御門天皇、第115代桜町天皇、第116代桃園天皇、第117代後桜町天皇、第118代後桃園天皇の11帝。

*4:第92代伏見天皇、第93代後伏見天皇北朝第4代後光厳天皇北朝第5代後円融天皇、第100代後小松天皇、第101代称光天皇、第103代後土御門天皇、第104代後柏原天皇、第105代後奈良天皇、第106代正親町天皇、第107代後陽成天皇の11帝。

*5:北朝第3代崇光天皇

*6:第120代仁孝天皇

*7:一般拝観者は陵内には立ち入りできないので、塔の様子は書籍に掲載された写真でしか見ることができません。…一応は。詳しくはこちら(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20100806#p1)をご参照ください。

*8:分母が127なのは、神武〜昭和の歴代124帝から、重祚した皇極(斉明)天皇孝謙(称徳)天皇の2代分を引き、さらに北朝の5帝を加えた数です。