複雑な心境で見ざるをえない。

かつて、新江ノ島水族館の人気者だったミナミゾウアザラシみなぞうくんの訃報を弊ブログで紹介したことありましたが(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20051005#p1)。
そしたら、今日こんなニュースが飛び込んできました。


「☆「みなぞう」の全身骨格標本を公開へ/藤沢☆」(http://www.kanalog.jp/news/local/entry_23263.html

新江ノ島水族館藤沢市片瀬海岸)の人気者だったミナミゾウアザラシの「みなぞう(美男象)」が死亡して八カ月半。学術用に同水族館から寄贈を受けた日本大学生物資源科学部(同市亀井野)で、全身骨格標本として再びファンに姿を見せることになった。二十二日、同学部博物館で内覧会が開かれた。
ミナミゾウアザラシはアザラシの中で最も大きく、みなぞうは体長四・五メートル、体重二トンの巨漢だった。札幌で処理され、戻ってきた。骨格だけになったみなぞうは体長約四メートル。学術的には、人間の手足の指に当たるひれの部分がよく発達しているのが分かるという。水中生活に適応したもので、逆に腕と脚に当たる部分が退化している。
みなぞうは同水族館で十年半飼育され、「あかんべぇ」などの愛嬌(あいきょう)あるしぐさで愛され、二〇〇五年十月四日、十一歳で急死した。

…この記事では写真も掲載されていました。
そこには、変わり果てた姿の、白骨のみなぞうくんがいました。


学術的に貴重な標本であることはよく分かるんですよ。
しかし、しかしですよ。やっぱり感情的な部分で正視できないのもまた偽らざるところです。生前の愛くるしい姿をよくよく話に聞いていただけに。ましてや1度でも会いにいった経験ある人にはとても耐えられないかもしれません。
かつて国立科学博物館でパンダのトントンの剥製見たときにはここまで複雑な気持ちではなかったのですが、骨格標本となると…。


正直、「…なんか見ちゃいけない悪いもん見ちゃったな」という後味の悪さを感じずにはいられませんでした。
単なるセンチメンタリズムだとは分かっていながらも。


★★水族館では今でもちゃんと彼のこと忘れずにいてくれているのだろうか? 不安…。人気blogランキング★★