ちょっとだけ心配

ミッキーくんが、遂にオールスターにまで登場することになったようです。


「打倒新庄!ミッキーくんが球宴出場」(http://www.daily.co.jp/baseball/2006/07/11/0000068711.shtml

広島の人気ボール犬・ミッキー(ゴールデンレトリバー、雄9歳)が「2006サンヨーオールスターゲーム」(21日、神宮)に出場することが10日、決まった。お祭り仕様の特別衣装も用意される見込み。公式戦登板試合で驚異の勝率・818を誇る“忠犬”が、全セの切り札となる。
黒田、永川、東出に続くカープ4番目の球宴戦士は、何とミッキーだ。イヌ年の球宴主役は譲れない!?と、「打倒・新庄」へ広島の誇る天才犬が名乗りを上げた。
過去に広島市民球場で行われた球宴のイベントでフリスビー犬が登場したことはあるが、試合の進行にかかわるボール犬の登場は初めてだ。
通常のカープ仕様の背番号「111(ワンワンワン)」ユニホームに加え、祭典用のド派手なオリジナル衣装も作製中。関係者は「見てのお楽しみ。新庄さん?多少意識はあります」と、既にサプライズを予告しているお祭り男に堂々の“勝負”を挑む。
人間で言えば60歳を超える高齢のミッキーは、広島から離れたことがなく、長距離移動が大の苦手。これまでホームのみの登板だったが、夢の球宴出場なら話は別。
生まれて初めての飛行機だが、ペット輸送用の空調や気圧管理も最近はよくなっている。東京でも犬同伴可能なホテルに宿泊し、ペットタクシーでの移動と、至れり尽くせりの特別待遇となる。
10日までにコミッショナー事務局の了承も得てミッキー側も出場を快諾した。20日に上京し神宮球場でリハーサル。21日、日本中が注目する夢舞台でボールを届ける。
「特別な試合に声をかけていただき光栄に思います。ミッキーは人に会うのが楽しみな犬。大変、喜んでいます。カープの一員として頑張ってきます」。飼い主でトレーナーの上野智美さんはミッキーの意気込みを“代弁”した。
05年3月12日のオープン戦、ソフトバンク戦で球界初のボール犬デビューを完ぺきに果たし、同4月10日のヤクルト戦で公式戦に初登場。人気アニメ「フランダースの犬」のテーマに乗り、審判にボールを運ぶけなげな姿が女性、子どもの心をわしづかみにした。
テレビ局はミッキー誕生のドキュメンタリー番組を作成。05年9月2日の巨人戦では101匹の犬が外野を行進するなど、市民球場がドッグパークと化した。フォトエッセーも今年の4月初旬に発売されている。
ミッキー伝説はついに、球宴出場まできた。登板試合9勝2敗と抜群の勝率を誇るカープの忠犬が、日本一のスター犬に上り詰める。

…出番が増えるのはありがたいのですが。


心配なのは、イヌとしては「初老」を迎えつつあるミッキーくんが、飛行機で広島から東京まで移動させられて、負荷がかからないか――ということ。確かに東京で姿を見られるのは1ファンとして嬉しくはあるものの、それでミッキーくんが体調を崩してしまったりしたら元も子もないことです。


あまり言いたくはないのですが。
聞くところによると。
今回の「登板」、放映権を持つフジテレビの強い希望で実現の運びになったのだとか。
正直「…視聴率のため?」と疑いを持たざるをえません。そんな思惑がチラホラと見え隠れして、どうしても手放しで喜ぶ気にはなれないのですよ。


大型犬は小型犬に比べて寿命も多少短い傾向がありますし、くれぐれもムリをさせてほしくないんです。取り返しのつかないことになったりしたら…と思うと、「登板」を喜ぶ気持ちの何十倍も「心配」な気持ちのほうが大きいのです。
人間の商業ベースで彼を翻弄してほしくはありません。今までどおり、住み慣れた広島だけで、ムリのないペースでみんなの前に姿を見せる…というのじゃ、どうしていけなかったんでしょうね。


もっとも。
「登板」が決まってしまったからには。
「どうか無事に…」と祈るだけです。


★★取り越し苦労に終わることを切に祈ります。人気blogランキング★★