文字通りのディープなネタ

今日、なんといっても最も衝撃的だったニュースは、これしかありません。


武豊も驚がく!インパクトから禁止薬物」(http://www.nikkansports.com/race/f-rc-tp0-20061019-105733.html

JRA(日本中央競馬会)は19日、1日の凱旋門賞(G1、フランス・ロンシャン競馬場)で3着となり、今年限りでの現役引退が決まっているディープインパクト(牡4、栗東池江泰郎)の理化学検査で、馬体から禁止薬物(イプラトロピウム)が検出されたと発表した。フランスの競馬統括機関フランスギャロから報告を受けた。


理化学検査は一般的に、ドーピング(禁止薬物)検査に相当するもので、このイプラトロピウムは気管支の拡張作用があるとされる。ただし、JRAは禁止薬物として指定していない。 


JRAはこの件に関し同日午後6時から会見を行う。


同馬はフランスから帰国後、東京競馬場で着地検疫をしている。19日は、凱旋門賞後では初めての追い切りを行い、ダート(単走)で、馬なりながら600メートルを42秒9、ラスト200メートルは13秒5と、今後の出走予定レースへ向けて順調な動きをみせていた。


武豊騎手の話 「ただただ、驚いています。内容も詳しいことも分からないので、今のところはコメントすることは控えさせていただきます」


池江泰郎調教師の話 「禁止薬物が検出されたことについて大変驚いており、信じられない気持ちでいっぱいです。原因が究明されていない段階ですので、コメントは控えさせていただきます」

…その後のJRAのコメントによれば「国内レースの出走には支障がない」とのことなのですが。


どうにも釈然としないんですよねえ。
レース後に検査することが分かっている以上、引っ掛かるのが自明なのにあえて禁止薬物を使うとは思えないのですが。
それとも…日本とフランスとの禁止薬物の違いをうっかり間違えたとか? いやいや、凱旋門賞に出すこと分かっていて調べていないなんて考えられないし、もし「うっかりミス」だったとしたらあまりのボーンヘッドです。「他厩舎(欧州勢の)の謀略説」と考えられなくもないし…ああ、もう、なんだか訳が分からない。


これで、ディープの凱旋門賞3着というリザルトも抹消される可能性が出てきてしまいました。昔日本でも似たような事件として「ステートジャガー事件*1」がありましたが、稀代の名馬の栄光に傷がついたようで(しかも、ディープとは何の関わりもないところで)、とても残念です。
かつて、名マイラートロットサンダーが、馬主が起こした名義貸し事件によって詰腹を切らされるような形で引退を余儀なくされましたが、ディープはそんなことにだけはなってほしくありません。まあ、JRAが「国内は支障なし」とコメントした以上大丈夫なんでしょうけど。


★★しかし残念です。この暗雲は菊花賞で払ってもらいましょう。人気blogランキング★★

*1:1985年の宝塚記念で4着に入ったステートジャガーの尿からカフェインが検出された事件。調教師や騎手などに疑いの目が向けられ(最終的にはシロということになったのですが)、兵庫県警の捜査まで入る1大スキャンダルとなりました。ステートジャガーがその後脚部不安を発症し引退しただけに、余計に悲しい事件としていまだに語り伝えられています。