も1つディープなネタ
今度は、ウマではなく、F1界の話です。
今週末、いよいよ2006年最終戦のブラジルGPが開催されます。
シューマッハとアロンソのタイトル争いも大詰めです。鈴鹿でリタイアしてしまったことで、シューは優勝が必須、それでもアロンソが1ポイントでも獲得すればその時点で「終戦」です。
ところが。
ここに来て。
やたらと噂が飛び交っています。
「シューマッハが、また汚い手を使うのではないか」と。
確かに。
彼は、1994年の最終戦オーストラリアGP、シューはタイトル争いで追いすがるデーモン=ヒルと「接触」という形で、初のタイトルを手にしました。
また、1997年の最終戦ヨーロッパGPでも、同じくタイトル争いをしていたジャック=ヴィルヌーヴに「故意にマシンを寄せてぶつけた」として「全戦ポイント剥奪」という処分を受けたりしました。
言ってみれば、彼は「前科2犯」なわけです。
しかし。
ことさらに彼だけを悪者として強調するのはいかかがなものでしょうか?
だったら、1989年に鈴鹿のシケインでインを閉めたアラン=プロストはどうなのでしょうか?
1990年に鈴鹿の1コーナーでプロストを「撃墜」したアイルトン=セナはどうなのでしょうか?
確かに、彼の前非は批難されてしかるべきでしょう。
しかし、それを「だからあいつは今年もやるぜ」と直結させてしまうのは、あまりにも短絡的であると思います。
こんなことで「セブンタイムズチャンプ」の栄光に自ら「泥を塗る」ようなこと、誰が好き好んでするというのでしょうか?
噂の1つに「シューは『共倒れ』だとタイトル取れないから、チームメイトのマッサに『特攻』させて逆転チャンプを狙っているんだぜ」というのもありますが…ナンセンスです。
そんなことしたらこの後どうなるかは、シューマッハも、そして誰よりもマッサもよくよく承知しているはずでしょう*1。
もっとも「シュートップ独走!」「なんと、マッサ8位! そしてアロンソ9位!!」なんてケースになれば話は別でしょうけど。マッサは死ぬ気で8位をキープしようとすることでしょう。「ヘタを打てない…」というプレッシャーと格闘しつつ。
個人的な予想としては「シュー有終V!」「しかしアロンソ2位でチャンプ確定!」という「大団円」になるのではないかと見ているのですが。
何にしても、「後味の悪い決着」だけはノーサンキューです。
★★今宮純さんの「感涙」を呼ぶようなレース希望。人気blogランキング★★
*1:少なくとも、マッサは「永久追放」は免れないでしょうね…。