珍事勃発!

朝スポーツ新聞読んで驚きましたよ奥さん。


「競走馬が一般道を暴走!レース中に騎手振り落とし場外へ」(http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200702/sha2007022501.html

競走馬が一般道を疾走!! 24日行われた阪神競馬第4レース(障害オープン)に出走したノボリハウツー(牡6、瀬戸口勉厩舎)が、騎手が落馬したあと、競馬場外の一般道に逃げ出すアクシデントがあった。競馬場近くの県道を約500メートル走った末、ちょうど通り掛かった他の厩舎の調教助手らが馬を確保。馬は無事でけが人もいなかった。


レース開催中の競馬場横の県道を、馬がのんびり走る珍事が起きた。
第4レースが終了した直後の午前11時45分ごろ。レース中、船曳文士騎手(20)が落馬したノボリハウツーは、馬群とともにゴール板を通過。JRA職員の誘導で、ウイナーズサークルにいったん戻ってきた。
しかし、走り足りなかったのか、そのまま暴走。同レースで落馬して脳挫傷で重体となった石山繁騎手(サフランリザードに騎乗)を搬送する救急車が通るため開けていたゲートを抜け、競馬場に付属する厩舎地区に侵入した。
さらに業務用門から競馬場西側の県道中津浜線を北方向に向けてトコトコ。片側1車線の道路は交通量が多く、当時も渋滞中。車道と歩道を行ったり来たりしながら、道の中央をわが物顔で走るノボリハウツーの姿に運転手らもあ然。
競馬場から北へ約500メートル走った宝塚市小林5丁目付近で、競馬場に向かうため乗用車で通りかかった松元省一調教師(67)と稲葉的海(まとみ)調教助手(53)が偶然、遭遇。稲葉助手が車を降りて馬を取り押さえ、近くの駐車場で必死に追いかけてきた同馬の関係者、JRA職員らに引き渡した。
この間、わずか5分の出来事。宝塚西署などに「道路に馬が出ている」との通報が数件あったが、大きな混乱はなく、けが人もなかった。
松元調教師は「渋滞中だったが、車の間をポコポコと馬がやってきた。すぐに稲葉が捕まえたよ。一般の人だと怖くて止められなかっただろうし、いいタイミングというか、通りかかってよかったよ」と振り返った。
同馬を管理する瀬戸口勉調教師(70)は今週で定年引退。「ケガをされた方もなく、馬も無事だったが、迷惑をかけてすみませんでした。あす(25日)で定年引退ですが、本当に最後まで波乱万丈です」と頭を下げていた。
JRAでこのような事例は珍しく、昭和39年4月19日に東京競馬場皐月賞出走予定のサッポロホマレ甲州街道沿いの車返(くるまがえし)まで逃げて除外になった例があるぐらいだという。


◆斎藤茂・第1回阪神競馬開催委員長
「本日(24日)、競走中落馬した競走馬(ノボリハウツー)が放馬し、競馬場敷地内から逃避して一般公道に出るという事態を生じさせ、競馬場周辺の皆さまに多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。今後は、このようなことが起きないよう万全の態勢を取り、円滑な競馬の施行に努めてまいりたいと存じます」


ノボリハウツー
牡6歳、栗毛、父ダンスインザダーク、母ミントエンジェル。栗東瀬戸口勉厩舎所属。49戦7勝。


★船曳騎手は骨折
阪神競馬第4Rでノボリハウツーに騎乗、2周目4号障害で落馬した船曳文士騎手は、右橈尺骨骨幹部骨折、左鎖骨骨折などと診断された。


■公道を逸走した競走馬
大井競馬の「スーパーオトメ」が有名。デビュー前の平成8年1月25日、東京都品川区の大井競馬場の馬洗い場から逃げだし、平和島出口から首都高速道路に進入。空港西出口まで一般道を含め約3キロ走った。同年2月にデビューすると、高速道路を無事に走ったことから、単勝馬券が交通安全のお守りとされるなど、大きな話題となった。

ノボリハウツーが逃げ出したルートは↓こちら。


騎手が落馬して競走を中止した後も、異状なしでカラ馬となって入線するウマの姿はよく見かけますが。
「ゲートを抜けて、そのまま競馬場の外へ逃げ出すウマ」の話は初めて聞きました。
なんでも、中央競馬では43年ぶりの出来事なんだとか。ちなみに、記事の中でも紹介されている「43年前にサッポロホマレが出走予定だった皐月賞」を制したのは、あのシンザン。「3冠制覇の1冠目」のウラにひっそりとこんなエピソードがあったことを初めて知りました。


ニュースを読んだ瞬間に思い出したのは、やっぱりスーパーオトメのことでした。
「今頃はどうしているのかなあ、彼女?」と思って調べてみたら…。
現役繁殖牝馬として頑張っているそうです。


しかし。

なお、繁殖入りした直後も牧場を脱走したという後日談もある。

とか。

2004年に生まれた仔は「ハシルコウソクドウ」と名付けられ、荒尾競馬場でデビューした。

とかの情報見つけて、思わず笑ってしまいました*1
話題性は相変わらず、ですね。


最後になりますが。
同レースで同じく落馬して、脳挫傷で意識不明となり、現在集中治療室で治療を受けている石山繁騎手の一刻も早い回復を祈っています。


★★サイコーキララとのコンビで1番人気で臨んだ2000年の桜花賞が思い出されます。人気blogランキング★★