さらば快速娘

先月、昨年のスプリンターズステークス2着馬サンアディユの訃報に接したばかりですが。
今度は、そのときの1着馬です。


アストンマーチャンが亡くなったそうです(http://jra.jp/news/200804/042403.html)。

アストンマーチャン号の死亡について


アストンマーチャン号(牝4歳 栗東・石坂 正厩舎)は、X大腸炎を発症し栗東トレーニング・センター競走馬診療所にて入院加療中でしたが、4月21日(月)に急性心不全のため死亡しましたので、お知らせいたします。

…「X大腸炎」というのは。
腸炎のうち、原因を特定できないものを言うのだそうです。


これに関しては、日刊スポーツに掲載されていた記事が詳しいので、そちらを引用します。


「マーチャン病死、X大腸炎2カ月治療も…」(http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080425-352170.html

JRAは24日、昨年のスプリンターズSを制してスプリント女王に輝いたアストンマーチャン(牝4、栗東・石坂)が、21日に急性心不全のために死んでいたと発表した。
マーチャンは今年初戦となったシルクロードSで10着に敗れた後、高松宮記念に向かう予定だったが、体調不良のために回避。X大腸炎を発症していたことが判明し、栗東トレセン競走馬診療所で入院加療を続けていた。石坂正師(57)は「月曜の早朝に最期をみとりました。何とか助けたいという一心でしたが…。悲しくて言葉になりません」と声を詰まらせた。
腸炎のうち、原因を特定できないものがX大腸炎と呼ばれ、JRA獣医師の吉成公伸氏によると「一般的にはストレスなど精神的なものが考えられる。1年で5〜6頭が発症し、回復する場合もある」という。マーチャンは約2カ月にわたって懸命の治療が施されたが、スタッフの願いはかなわなかった。
3月9日には、昨年のスプリンターズS2着のサンアディユ心不全で急死したばかりだった。同レースの上位2頭が陥った悲運。今年もスプリント路線を盛り上げるはずだった個性派牝馬が、またも姿を消してしまった。

ウマの世界にも「ストレスから来る大腸炎」があるなんて。
それで命を落としてしまうことがあるなんて。
…言葉になりません。


一昨年、「あらマーチャンなんてかあいらしい名前のウマが出てきたのね」なんて思わされた頃が懐かしいです。
かわいそうなことになってしまいました。


サンアディユに続いて。
またも快速牝馬が姿を消してしまいました。


秋のスプリンターズステークスで。
春秋連覇を目指すファイングレインに立ち向かっていくニューヒロインの誕生はあるのでしょうか…。


★★いつ聞いてもヤなものですね、訃報って。人気blogランキング★★