さらばなのだ。

赤塚不二夫さんの訃報に接しました。


あめさんのご尊父が声を演じられていた『天才バカボン』や、『おそ松くん』『ひみつのアッコちゃん』など、代表作は枚挙にいとまがないのですが。
自分は、ここではあえて、「知る人ぞ知る」というノリで、『花の菊千代』という作品を紹介したいと思います。
飼い主のばーさんが亡くなって、その遺産100億円(!)を相続したネコの菊千代が主人公なのですが、この菊千代、実際に赤塚さんが飼っていた同名のネコがモデルとなっています。死んだフリやバンザイのできる芸達者な猫で、赤塚さんと一緒にCMに出演したりして、可愛がられていました。なにしろ、自身の作品の主人公にまでなってしまうんですから。その溺愛ぶりのほどが窺えるようでした。
実在の菊千代は、1997年に他界していたとのこと。この作品を読んでいたのは自分が小学生の頃でしたから、生きてはいないだろうなあ…とは思っていましたが。上で赤塚さんは菊千代と再会できたでしょうか…。


底抜けに明るいながらも、時おり哲学的なまでの奥の深さが同居することがあるのが、赤塚さんの作品の魅力だったと思います。
自分、今でも『バカボン』読んで唸らさせられることあります。


ことさらに悲しむでもなく。
「これでいいのだ」という決めゼリフで、赤塚さんを送りたいと思います。


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