どうもいけません。

かつて、八代目桂文楽という落語家がいました*1
上野の黒門町に住んでいたことから「黒門町の師匠」と呼ばれて親しまれた落語家です。


その名人ともいえる彼が78歳だった昭和46年8月31日。
国立小劇場で行われた「落語研究会」の高座で、『大仏餅』という演目を演じている途中で。
劇中の登場人物の名前が出てこなくなり絶句してしまうという事件がありました*2
彼は「もう1度勉強し直してまいります」との言葉を残して、演目途中であるにもかかわらず高座を降りてしまいます。
そして、2度と高座に戻ることなく、その年の12月12日に肝硬変のため他界しました。


…疲れがたまっているのか。
帰宅するなり横になってモーローとしながら。
ついつい、こんなことを思い出してしまいました。
薄れゆく意識の中でこんなマニアックなことを思い出す自分は、よくよくの変人のようです。


というわけで、新撰組についてはもう1日お休みさせてください。
私も「勉強し直してまいります」。


「そして、2度とブログに戻ることなく…」には…ならないと思います、いや多分。人気blogランキング

*1:実際は六代目の文楽なのだそうですが、「八は末広がりで縁起がいい」ということで、勝手に八代目と名乗ったそうです。そんなことできるんだ…(笑)。

*2:「神谷幸右衛門」という人物の名前が出てこなかったとのことです。なお、落語『大仏餅』については、「落語の舞台を歩く」というHPで詳しく紹介されています(http://ginjo.fc2web.com/98daibutumoti/daibutumoti.htm)。