Caspar、ノスタルジィ

今でこそ車での移動がデフォルトとなって電車には滅多に乗らなくなってしまった自分ではありますが。
幼少のみぎりは、両親とも運転免許を持っていなかったこともあって、お出掛けといえば電車での移動が当たり前でした。
で、電車といえば。当然「湘南電車」だったわけです。オレンジとグリーンに彩られたボディーの、ボックスシートが当たり前の。


いろいろな思い出があります。
東京駅でコーラ買ってたら電車に乗り遅れそうになって、慌てて走って飛び乗って、一息ついて缶開けたら、走ってシェイクされたコーラが噴水のように噴き出して向かいのボックスシートに座っていた見知らぬおばさんに「顔面シャワー」浴びせかけたこと*1
大学1年生のとき、酔いつぶれて東海道の終電に乗ったはいいものの、思いっ切りゲ●吐いてボックスシートに同席していた見知らぬ3人をソッコーで緊急避難させた(らしい)こと。
サークルの春合宿の帰り、新幹線代をケチって、清水から茅ヶ崎まで4時間かけて帰ったこと。


それもこれも、みんなこの「オレンジとグリーン」の電車での出来事でした。


今日。
職場で送別会があったため。
いつもは車通勤の自分が電車通勤でした。


奇しくも。
今日は「湘南電車」最後の日でした。


「最後に乗ること」こそ叶いませんでしたが。
藤沢駅で向かいのホームに滑り込むその「最後の姿」を目にすることだけはできました。
心の中で、ひっそりと、お礼とお別れの言葉をかけて別れてきました。
明日から、もうその「オレンジとグリーン」の姿を目にすることはありません。


物心ついたときに50円だった茅ヶ崎〜藤沢間の料金は、今や190円。
あの頃は硬い切符を窓口で駅員から直接買っていたのに、今では当たり前のようにSuicaで改札イン・アウトです。
時代の流れを感じずにはいられません。


★★しかし明日は車でお出掛け。人気blogランキング★★

*1:当然のことながら、母親は平身低頭だった。