笑い事ではない。

以前「検診でバリウム検査受けたら“詰まって”ヒドい目に遭った」という話を紹介させていただいたのですが(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20060518#p1)。
そしたら。
こんなニュースが飛び込んできました。


「がん検診:85歳女性、バリウム飲み死亡 山口」(http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20060717k0000m040133000c.html

山口県岩国市の胃と大腸がんの集団検診で、硫酸バリウム製剤を飲んだ市内の女性(85)が腸閉塞(へいそく)で死亡したことが16日、分かった。市は造影剤のバリウムが残って固まり、腸閉塞を起こした可能性があるとみて調査している。バリウムについて厚生労働省は昨年11月、「消化管内に停留すると腸閉塞などを引き起こし、特に高齢者では重篤化する」と副作用に関する情報を発表し、注意を呼びかけていた。
集団検診は、市がJA山口厚生連に委託して7月3、4日にあり、計110人が受診した。
亡くなった女性は3日午前、胃がん検診のためバリウム約150ミリリットルを飲み、検査後に下剤を服用した。5日になって腹痛を訴え、市内の病院の診察で腸閉塞を起こしていることが分かった。6日に手術を受けたが死亡した。
厚生連は検診後、追加の下剤を渡すとともに、水分を十分取るように指導する文書を配っていた。市健康福祉部の高木博部長は「バリウムと死亡の因果関係など情報収集に努めるとともに、再発防止策を検討したい」と話している。【大山典男】

…シャレになりません。
厚生労働省が「副作用に関する情報を発表」していたなんて私知りませんでしたし。
亡くなったこの方もきっとご存知なかったことでしょう。


1歩間違ったら。
私も腸閉塞になっていてもおかしくないところでした。
あのタイミングで消化器内科にかかったのは間違いではありませんでした。
今さらですが、ゾッとしました。


来年はバリウム検査は受けるのやめようと思います。
私みたいに平素B気味の人間は、バリウムよりも胃カメラのほうがよりリスクが少ないのでしょう。
幸い、かかりつけの消化器内科の先生は胃カメラの天才なので*1、苦痛は他院の半分程度ってところです。というわけで、安心してカメラ飲みたいと…うーん、それでもやっぱりちょっとだけ不安だなあ。いくら「他院の半分」と言ったって、苦痛が全くないわけじゃないんだし。ま、バリウム詰まって大惨事になるよりは遥かにマシなんですけど。


★★「初めて胃カメラ飲んだ話」はまたいずれ。スゴかったんですよ。人気blogランキング★★

*1:この先生、先日胃痛に悩む妻の「胃カメラヴァージン」を奪ったことでもごくごく局地的にはおなじみです。