運命の再会

弊ブログによくお越しいただいているあめさんのご尊父である、声優の雨森雅司さんのお話を以前させていただいたことがありましたが(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20060307#p1)。
その雨森さんの代表作といえば、なんといっても『元祖天才バカボン』のバカボンのパパ役です。
小さい頃から、何度も何度も再放送で見て大好きな作品でした。


その『元祖天才バカボン』のなかで。
記憶に残って離れない回があります。


バカボンのパパが、切れなくなったノコギリに腹を立て、叩き折って庭に捨てたところ。
眠るたびに「身体を縛られ、迫り来る回転ノコギリに真っ二つに切られそうになる夢」を見るようになってしまいます。
しかも、夢の中で一刀両断されたバットや鍋は目を覚ました後も真っ二つだったり、すんでのところでノコギリかわしたときに破れたズボンがやっぱり起きた後も破れていたり、と「夢がことごとく現実になる」のです。
パパの運命やいかに?


で、パパ。一計を講じます。
「布団を頭のほうにズラして寝ればいいのだ」と。
そしたら…。
ズラしかたが足りなかったようで(笑)。
目が覚めると、パパの足から先がなくなっている始末!
シュールです、実にシュールです、『元祖天才バカボン』。このへんのシュールさがこの作品の最大の味なんですけど(笑)。


それからパパはどうしたかというと。
バカボンを騙して自分の部屋で寝かせてしまうのです。
何も知らないバカボンは…哀れ、目が覚めたら上半身と下半身が泣き別れ(笑)。
ヒドい! 実の息子に何という仕打ち!(笑)


で、話のオチとしては、「ノコギリのタタリではないか」ということに気づいたパパが庭に捨ててあったノコギリをキチンと埋葬(笑)すると、バカボンもパパも元通りになる…というものだったのですが。


この話、いろんな回があったなかで、1番印象的だったんですよ。
「夢で見たことが現実になっていたらコワいなあ…」と幼心に思ったものです。


そしたら。
数日前のことになりますか。
CSで偶然『元祖天才バカボン』放送しているのに気づいた自分は。
欣喜雀躍してDVDに録画したのですが。


偶然にも。
録画した2本の話のうちの1本が、このノコギリの話でした。
こんなことってあるんですね。


あまりに嬉しくて。
何度も何度も繰り返し見て、ついでに妻にまで見せてしまいました。
そして、あまりの嬉しさに、ついついブログにまで書いちゃった始末です。


★★バカボンで1番好きだったキャラクターは「目玉つながったおまわりさん」。人気blogランキング★★