言葉狩り?
「「バカジャコ」はダメ、差別語含む魚30種を改名へ」(http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070106i507.htm)
日本魚類学会(松浦啓一会長)は、「バカジャコ」「イザリウオ」など差別的な言葉を含んだ魚の標準和名を改名する。
見聞きした人を精神的に傷つけたり、不快感を与えたりすることがある上、博物館や水族館などが別名への言い換えをバラバラに行う例も多く、混乱を解消すべきだと判断した。今月中に正式決定する。動植物や昆虫などにも差別語を含んだ標準和名が多いだけに、他学会にも影響を与えそうだ。
改名するのは、日本魚類学会標準和名検討委員会が差別的と判断した「メクラ」「オシ」「ミツクチ」など九つの語を含む魚で、日本産の魚類約3900種のうち30種が対象。同様の言葉が「種」より上位の「属」や「科」などの分類単位に使われている例もあるため、計49の標準和名を同時に改名する。
同委員会は、「クロメクラウナギ」を「クロヌタウナギ」、「オシザメ」を「チヒロザメ」などとする改名案を作成しており、近く学会の評議員会に提案する。新しい標準和名は学会以外に拘束力はないが、博物館や水族館などにも使用を呼びかける。
標準和名検討委員会委員長の瀬能宏・神奈川県立生命の星・地球博物館主任研究員は「名前を変えても差別はなくならないという意見もあるが、誰もが抵抗なく使える標準和名にすることで、標準和名を安定化させる目的がある」と話す。
…「放送禁止用語」ってありますよね。
「その言葉を聞くことで不快になる人がいるかもしれない」とか「社会的弱者に配慮する必要がある」などの理由で設定されているものみたいなんですけど。
それと同趣旨なんでしょうね。
確かに。
「クロメクラウナギ」や「オシザメ」は、個人的にはまあ改名もやむなしかな…とは思いますよ。
でも。
これって結局、画一的な規範がない、受け手の心象によるものになってしまいますから。
難しい部分だと思うんですよ。
要は。
明らかな差別語はいいとしても。
必要以上にナーヴァスになるのもいかがなものなのかなあ…と思ってしまうのも、個人的にはまた否めないところなんです。
私なんか、「他のものはともかくとして、『バカジャコ』のどこがいけないの?」って思ってしまいますから。
そういう名前をつけられたジャコ本人(本魚?)が不快感を示しているのならともかくとして(笑)。
「バカ」が「不適切な用語」として世の中で使えなくなってしまったとしたら。
『ドリフ大爆笑』の某兄弟とか。
大山倍達を主人公のモデルとした某マンガとか。
今後、何と呼べばよくなるのでしょうか?
要は「行き過ぎはイカンよ」というお話でした。
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