しかし勝ち馬の名前が「ヴィクトリー」というのもド直球ですね。

…なんかこう、見終わって不思議な感じのするレースでした。
典型的な「前残りの競馬」。そんななかで、上がり33秒9の脚で猛烈に追い込んで3−4着に入ったフサイチホウオーアドマイヤオーラの2頭は「敗れてなお…」だったと思います。今回は展開のアヤに足元掬われた形になりましたが、東京競馬場に替わる日本ダービーではやはりこの2頭が中心になると見て間違いないのではないでしょうか。
ドリームジャーニーは位置取り後ろ過ぎましたね。上がりの脚がいかに前述2頭に次ぐ34秒1だったとしても、4コーナー回った時点で16番手じゃあこのレース展開では届かないですよ。完全に「脚を余した」8着でしたね。このウマも「東京替わりが吉と出る」組なんでしょうかね? 左回りの東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)では3着でしたけど。


勝ったヴィクトリー。
こういうウマなんでしょうね。テンション高くて、乗り役振り落としたり、調教ではからっきしだったりしていても、気持ちよく走らせさえすれば実力を発揮する。1コーナーでサンツェッペリンをマクっていったときには「…引っ掛かってるなあ」と笑っていたのですが、そのまま先頭で押し切り、1度はかわされたサンツェッペリンを再度差し返したのですから、やはり勝負根性は大したものです。もっとも、今回は、最後までウマの機嫌を損なわずに走らせた田中勝春騎手のファインプレーだったと言っていいのかもしれません。JRAのGI(級)レース139連敗、最後に勝ったのは*11992年安田記念ヤマニンゼファー、それ以来15年ぶりのGI(級)勝利だという彼ですが*2、これで吹っ切れてポンポンとGI(級)勝ちを重ねていくのかもしれません。何しろ、現在関東リーディング2位*3と乗りに乗れている彼ですから。
サンツェッペリン、…15番人気だったんですか? あんなに状態よかったのに。悔しさのあまり下馬後にヘルメットを叩きつけたという松岡正海騎手。田中勝春騎手との「経験の差」でハナ差泣いてしまった形ですが、腐らず頑張ってほしいものです。前にも言いましたが、彼と吉田隼人騎手は久々の「美浦から出てきた期待の若手」なんですから。
最後に…このウマにだけは触れさせてください。モチ、やっぱり「家賃高すぎ」でしたねえ…。今後は、ダービートライアルに向かうのか、それとも京都新聞杯で捲土重来を期すのか、はたまたダービーは断念か、…まあ、いずれにしても「お疲れさま」でした。この経験を次に活かして、息の長い競走生活を送ってもらえればいいなあ…と祈念しています。


…で。
ワイドを買えば「2着、4着、6着、8着、9着、11着、12着、17着」。
まあ、「フサイチホウオー消し」の時点である程度リスクは覚悟していたのですが、印を打ったなかで唯一馬券に絡んだのが15番人気の人気薄サンツェッペリンだったとあっては「…もったいなかったかな?」という気がせでもありません*4
高松宮記念桜花賞皐月賞の3連敗で、フェブラリーステークスでの収益がほぼ底を突きつつあります。天皇賞・春は不退転の決意で臨まなくてはなりません。


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*1:って、彼の場合はイコール「最初に勝ったのは」でもあるんですけど(笑)。ちなみに、交流GI(級)を含めば、2005年の全日本2歳優駿グレイスティアラで勝っているので、139連敗は「JRAのGI(級)レースにおいて」という限定がつきます。

*2:その間、けっこういいウマに乗ってたんですけどねえ彼…。セキテイリュウオー、ジェニュイン、バランスオブゲームサクラプレジデント…。ジェニュインなんてGI(級)2勝馬ですよ。

*3:リーディングジョッキー」と書こうとして、念のためにJRAホームページでウラ取ったら、知らないうちに横山典弘に抜かれてた(笑)。もっとも「1着は同数で、2着の差で」という微々たる差ですけどね。

*4:ちなみに、印を打ったウマを人気順で並べていくと、「1番人気(4着)、3番人気(8着)、4番人気(9着)、5番人気(11着)、8番人気(12着)、9番人気(6着)、15番人気(2着)、17番人気(17着)」となります。