揺れる思い

競馬のない土曜日。
やっぱり寂しいですね。


相変わらず、馬インフルエンザ問題については、進展がありません。
そりゃ「1日で感染馬がドラスティックに減る」なんて奇跡が起こるわけもないんだから、JRAがもっと主体的に状況を変えていこうという努力(感染馬を減らすことが厳しいのなら、せめて今後の対応についてちゃんとした(←重要)方針を打ち出していくとか)を怠るべきではないと思っています。
…何もしていないわけではないんでしょうけど、どうにも「危機管理が甘い」という感は否めません。


さて。
チャムチョン陣営、揺れてます。
…まあ、当然といえば当然ですけど。


まずは、昨夜入ってきた「遠征中止」という報道から。


「サムソン凱旋門賞断念、秋は国内専念」(http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20070819-243743.html

凱旋門賞(国際G1、芝2400メートル、10月7日=ロンシャン)を目指していたメイショウサムソン(牡4、栗東・高橋成)が18日、同レースの回避を正式に決めた。高橋成忠師(66)が発表した。サムソンは17日の馬インフルエンザの検査で陽性であることが発覚。それでも挑戦に意欲を示していた陣営だったが、松本好雄オーナー(69)との最終協議で回避が決まった。
猛威を振るう馬インフルエンザは、世界制覇を目指すメイショウサムソンの夢までも奪った。「不本意だが、これは天災。計画通りにいっている時に予期しないことが起こった」。高橋成師はこの日、厳しい表情で断念に至るまでの事情を説明した。
美浦に移動したのが15日。入厩当初は陰性だったが、17日の検査では発熱もせきもないのに陽性反応が出た。当初予定していた22日の出国はもちろん、前哨戦もパスせざるを得ない状況となった。それでも前日までは挑戦に意欲を示していた陣営だが、さすがにクリアするハードルは高すぎるとの判断に至った。
「本番ぶっつけで行くのも可能だが、使えばいいというものでもない。万全の計画を立て、それがうまくいかない以上、今回はやめた方がいいということになった」。サムソン自身は陽性反応こそ出ているが、発熱もなく元気いっぱい。高橋成師は「もし、思ったより早く陰性になれば、すぐにでもフランスに向けて態勢は整えられる状態」と話す。この遠征に全精力を傾けてきただけに「まだ、来年もチャンスはあるし、国内での秋3戦(天皇賞ジャパンC有馬記念)で頑張りたい」と悔しさをにじませた。今後のサムソンは2、3日、美浦で様子を見て、栗東への帰厩が検討される。
松本好雄オーナーにとっても凱旋門賞挑戦は長年の夢だったが、思わぬ形での断念となった。「断腸の思いだが、今回は致し方ない。ここ数日の流れを見ると行くなという流れ。流れに逆らわないことにした」と無念の思いを語った。

「…残念だけど、まあ仕方がない決断かな。オーナーも調教師も辛いだろうな」とこのニュースを眺めていました。


が!
今朝になって、一転こんなニュースが!


「急転!!サムソン凱旋門賞に行く!」(http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2007/08/19/01.html

急転、渡仏決行へ!17日に馬インフルエンザ感染が判明したメイショウサムソン(牡4=高橋成)が仏G1凱旋門賞(10月7日、ロンシャン競馬場)に向けて調整することが18日決まった。この日午前に遠征断念を発表しながら、午後になって方向転換。馬インフルエンザの症状が表れず元気に調教を積んでおり、日程的にも出走が可能なことから陣営は渡仏へ傾いた。
メイショウサムソン美浦トレセンの輸出検疫厩舎に滞在し乗り運動を続けている。獣医によると「ウイルスは何も治療を施さなくても10日から2週間で消える」ことから、8月末までには自然治癒する可能性がある。予定していた22日の出国日程がずれ込むのは避けられないが、国際検疫協定によりレースの8日前までに渡仏すれば出走は可能。凱旋門賞に出走するには9月29日まで、同8日までにフランス入りすれば前哨戦のフォワ賞(同16日)にも出走できる。
仏遠征時の騎乗依頼を受けた武豊も「海外に遠征する場合、世界的には1週間前くらいに入国するのが当たり前。サムソンは念には念を入れて早めのスケジュールを組んでいた。こんな時だからこそ、日本の競馬の救世主になれるのと違うかな」と遠征へ前向きな姿勢を示した。

…揺れてますね、高橋調教師。
まあ、メイショウサムソンが本当に元気なのなら「行かせたい」という気持ちも十分理解はできるのですが…ただ「無理使いだけはしてほしくない」と思います。遅れた調整を取り戻そうとしてムリな調教をした末に…なんて事態、想像するだけで背筋が凍る思いです。
競走馬としても、そして種牡馬としても「先のある」ウマですから、くれぐれも「馬最優先主義」((C)岡部幸雄)でいってほしいと思います。1ファンとしてのささやかな願いです。


ところで。
相変わらず、JRAホームページではメイショウサムソン関係の公式リリースはなし。
怒りが沸々と込み上げてくる思いです。


そんなさなか。
こんなニュース見つけました。


「夏バテ知らずのカバ?」(http://www.jiji.com/jc/p?id=20070818090603-5467476

ドイツの首都ベルリンの動物園で、飼育員が与えるバナナを大きな口を開けて1房丸ごと食べるカバ。夏バテ知らずの大食漢のカバのため、園内には、バナナの木が植えられているという(17日) 【EPA=時事】

…自分から。
JRAに対して。
↓この写真をメッセージとして送ります。


…このカバくんには全く罪はないので、「こんなネタに使ってゴメンね」って感じなんですけど。


★★小学1年生の頃、悪いことすると連絡帳にカバのスタンプ逆さに押されたのをふと思い出しました。人気blogランキング★★