ヒルマン、田中幸雄…。万物流転は世のならいなれど…。

日本ハムファンとして、あまりにも衝撃的なニュースの多かった1日でした。


起床後すぐに飛び込んできた「球団、田中幸雄戦力外通告、コーチ就任を要請へ」のニュース。
…まあ、ここ2年の成績を見るに、「戦力外」という判断自体は仕方がないかなという気がしないでもありません。むしろ、「2,000本安打達成まで待ってくれた」球団の姿勢は寛大だったと思います。
ただ、報道から推察するに、本人とよくよく話をして納得づくでされた発表ではなかったようなので、「日本ハム一筋に22年尽くしてきた彼に対して、ちょっとあんまりな仕打ちかな…」と思ったのもまた事実です。そのことだけが残念でした。
「まだまだやれると思う」と現役生活への気持ちを抱きながらも、「他のチームでプレーするつもりはない」と日本ハムに対する思いを大切にし、このままバットを置くことになりそうな田中幸雄選手。「日本ハム一筋で22年、2,000本安打」という金字塔、ファンとして本当に誇らしく思うとともに、これまでのチームに対する貢献を心から感謝したいと思います。「本当にありがとうございました」の一言しかありません。
球団にお願いしたいのは、これだけの功績をチームに残した選手なのですから、ぜひ「背番号6を永久欠番」にしてもらいたいと思うのです。ただ、万事控えめな田中幸雄選手のこと、固辞するかもしれないですけど…。


そして。
ふがいなく負けた試合に凹む自分に、さらに追い討ちをかけてくれたのが。
ヒルマン、今季限りで退団へ」のニュースです。
理由が「家庭の事情」とあらば、こればかりは致し方なしです。そのことをとやこう言う資格なんて、たとえファンでも「所詮は第三者」なのですから、ないはずですし。
彼に対しては、チームをここまで「勝てるチーム」に、そして「明るいチーム」にしてくれたことに対して、やはり最大限の感謝を贈りたいと思います。彼がいなければ、昨年の日本一もなかったでしょうし、これだけカッチリした野球がチームに浸透することもなかったのだと思います。どうこう言う前に、まずは「昨年日本一の美酒を味わわせてくれたことは一生忘れません」という謝辞を述べたいと思います。
ただ、ここはカン違いしてはいけないのですが…まだシーズンは終わっていません。「シーズン終了後まで全力で采配を振るう」と彼が約束してくれた以上、チームは全力をもって連覇を、そして2年連続の日本一を達成し、最高の形で彼を送り出してもらいたいと思います。
そのためには、今日のような残塁ばかりを死屍累々と重ねる情ない負け方は2度と見たくありません。どうか、クドいようですが…つながらない打線の一層の奮起を促したいと思います。いくら稲葉と稀哲だけがパカスカ打っても、つながらなければ点は取れないのですから。


昨年、日本一を達成した瞬間。
真っ先に胴上げされたのは、優勝監督のヒルマンではなく、新庄でした。
それはそれで、あのときの盛り上がりからいえば「アリだった」と思います。自分も涙流して感動したクチですし。


だったら。
今年。
2年連続を達成して。
今度はヒルマンを真っ先に胴上げしてやろうじゃないですか。
そして、その次は、田中幸雄を。


ソフトバンクとロッテがヒタヒタと迫ってきています。
今シーズンの対戦成績からいって、この2チームを続けて撃破するのは、そう簡単なことではないと思います。


ただ。
「シーズン1位」を達成すれば。
少なくとも、どちらか片方はファーストステージ(…って言わないのかな、今回から)消えてくれるわけなのですから。
札幌ドームで、残り一方を迎え撃てばよくなるのです。
これは大きな差ですよ。ましてや、「札幌の熱い声援」という後押しもあることですし。


もはや「クライマックスシリーズ進出はほぼ安全圏内」といった趣きですが。
あえて、昨年同様に「1位通過に拘れ!」とゲキを飛ばしたいと思います。


ともあれ。
日本ハムファンとして、いろんなことが起こって、そのスピードの速さにちょっとだけ戸惑った9月8日でした。


★★明日の試合を取れるか否かでまた流れが変わってきそうです。人気blogランキング★★