あら撤退ですかそうですか。

ジャパンカップを勝ったのに…。
このニュースです。


「ダーレー馬主撤退、日本進出は一頓挫」(http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20071128-288652.html

ジャパンC勝馬アドマイヤムーン(牡4、栗東・松田博)を所有するダーレー・ジャパン・ファーム(DJF)が27日、中央馬主登録抹消をJRAに申請した。高橋力代表は、近いうちに退くとみられる。馬主資格消滅によって、ダーレーの日本への本格進出は一時、棚上げされることになった。
DJFが、今年7月に3年越しで取得した中央の馬主資格を返上した。27日に申請書類がJRA免許登録部に提出された。折しも25日のジャパンCアドマイヤムーンで勝ったばかりで、日本で地歩を固める矢先。7月の認可から、わずか4カ月で撤退した。高橋代表は職を退くとみられる。
理由は明らかにされていないが、ダーレーを取り仕切る急進的なファーガソン氏と、穏健派の高橋氏との間に生じた考え方の違いが原因とみられる。繁殖牝馬約60頭を抱えるDJFの生産業務は、新代表の下で存続。アドマイヤムーンダーレー・ジャパンが買い取り、種牡馬入りすることが決まっている。東京ダービーシーチャリオットは馬主不在では出走できないため、トレードされる。DJFは一から馬主資格申請をやり直すことになる。
ダーレーのスポンサーであるモハメド殿下は、ドバイ首長(UAE副大統領兼任)に就任して以降多忙を極め、実務を任されていた側近のファーガソン氏が実権を握った。日本でも急激な変化を求め、クールモアと2大勢力を形成する欧州型を目指した。英国やオーストラリアからスタッフを送り込み、種牡馬を続々導入。セールでは馬を売る側に徹した。高橋氏はダーレー・ジャパンダーレー・ジャパン・レーシングの役員を今月1日に解任され、ダーレーと日本競馬産業の共存共栄や融和を実行できない状況下に置かれた。
中央に馬を送り込めなくなったダーレー。日本への本格進出計画は、一頓挫を余儀なくされる。


(写真:アドマイヤムーンダーレー・ジャパン・ファームの勝負服)

…聞くところによると。
高橋さんは、JRAの獣医師を辞職して、モハメド殿下の意志に賛同してダーレーに参加。
ダーレーの日本進出の知恵袋となる一方で、馬産地の関係者との融和に努め、決してムチャな商売をして関係者の圧迫をしないよう気を配っていたといいます。
そのことで、ファーガソン氏との軋轢が生じてしまったようなのですが…。


勝負服を見つめるアドマイヤムーンの表情が心なしか寂しげに見えて仕方がないニュースでした。


★★「GIとJpnI」の問題といい…今後の日本競馬・馬産の開放の問題は根深いですね。人気blogランキング★★