…またですか。

ゆるキャラ集合写真断念 彦根「さみっと」混雑事故防止へ」(http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008100300035&genre=K1&area=S00

人気の「ひこにゃん」を筆頭に全国の「ゆるキャラ」が滋賀県彦根市に集う「キグるミさみっと」(25、26日)で、主催の「井伊直弼(なおすけ)と開国150年祭」実行委などは2日までに、出演キャラ46体が勢ぞろいして記念撮影を行うメーン行事を断念することを決めた。混雑が予想され、事故防止を優先した判断だが、関係者は「全国的にも珍しい試み。彦根をPRする良い機会になるはずだったが…」と肩を落としている。
「さみっと」は開国150年祭の一環で、地元商店街の活性化が目的。当初は市内の4番町スクエア駐車場(約750平方メートル)を主会場に、初日の勢ぞろい記念撮影のほか、出演キャラによる当地PRなどを計画した。
しかし、さみっと告知のホームページ(HP)の閲覧件数が39万件を突破するなど、ゆるキャラ人気は予想以上で、会場の安全などを考慮し、計画を見直してきた。
実行委はHP閲覧件数やアンケート調査などから「1日7、8000人が来場する」と予想し、「記念撮影を行えば会場が混乱する」と判断。メーン行事をあきらめ、主会場についても、夢京橋キャッスルロード(約6000平方メートル)に変える方針を固めた。
実行委は「当初の計画と中身は少し変わるが、来場者の安全が1番。大勢の人に、安心して楽しんでもらいたい」としている。


(写真:彦根「キグるミさみっと」をPRする「ひこにゃん」たち。イベントには大勢の来場が見込まれ、受け入れ態勢に注目が集まっていたが…)

…400年祭の頃と比べて。
なんというか、その、「いかにもお役所仕事っぽい*1不手際」が目につくようになってしまったなあ…という印象は拭いきれません。
公式ブログの更新頻度も落ち、文章も通り一遍の公務員チックなおカタいものになってしまいましたし。前任者と比較するのは甚だ失礼なのを承知で書かせていただきますが、どうしても400年祭の頃のD.K.さんの楽しい文体が懐かしく思い起こされてしまうのですよ*2


安全面を配慮するのは、至極当然のことです。
せっかくの楽しいお祭りで事故が起こったりするのはあってはならないことですから。


問題なのは。
「社会的なムーヴメントをキャッチするアンテナの鈍さ」です。
これだけ「ゆるキャラブーム」来てるのですから、今回の「キグるミさみっと」に多数の来場者が集まりそうなことぐらい容易に想像ついたはずです。
どうして、最初からそれだけのキャパを見込んでイヴェントの計画を立てなかったのでしょうか? 疑問でなりません。


「出演キャラ46体が勢ぞろいして記念撮影」がなくなったとしたら。
今回のイヴェント、どれだけ意義があるのでしょうか?
大半の人は「…なーんだ。ガッカリ」で終わりでしょう。来場を取りやめる人だって少なくないはずです。


決定は残念ですが。
今さら時計の回転を左回りに戻すことはできません。
実行委員会のみなさんには、どうか限られたなかで最大限にいいものをつくっていただくよう、努力をお願いできればと思います。
全国からこの日を楽しみに彦根に馳せ参じる皆さんのためにも。


★★ちなみに、自分も翌月彦根に行く予定。人気blogランキング★★

*1:「お役所仕事」という言葉は本来自分は好きではありません。ただ、こういう「いかにも…」という事例に際しては、ジレンマを抱えつつ「あえて」使用しています。

*2:いただきもののお土産のことを「エサをいただきました」と表現したのは個人的には秀逸だったと思います。「いただいたものに対して“エサ”とは何事だ!」と賛否両論あったらしいですが。