終戦

北海道日本ハムファイターズの2008年シーズンが終了しました。


これだけ打てないチームが投壊してしまうと、脆いものです。
ダルの気迫こもった投球で取った第2戦、久しぶりに打線がかみ合った第3戦を連勝してタイに持ってきたまではよかったのですが…第4戦9失点、第5戦10失点ではこのチーム的には打つ手なしです。
それ以上の点を返すだけの打棒もないですし。


1年目の梨田采配を採点するならば。
60点といったところでしょうか。
大学の評価に例えれば「単位はあげられるけど、ギリギリの評価」という感じです。


この第2ステージに代表されるように。
梨田監督、選手交代時期を誤ること少なくないと思います。
今日の試合だって、なぜ早めにグリンを藤井にスイッチしなかったのでしょうか?
3回は、どんなに遅くても、1点取られて満塁の場面で藤井だったと思います。
まだ0−1だったら選手のモティヴェーションも違ったでしょうに(結果的に同じように涌井投手に抑えられていた可能性も大ですが)、結果大量失点で「終戦ムード濃厚」となってしまいました。これでは自ら勝利を捨てているようなものです。


シーズン中に見られるよう、信じた選手(糸井、高口など)を調子悪くても使い続ける姿勢は、長い目で見れば育成という観点で是なのかもしれません。
ただ…使える選手は他にもいるわけですから、あまり引っ張りすぎるのもどうかと思うのです。
1つのヒット、1つの勝利でチームの雰囲気が一気に好転することもあるわけですから、もう少しだけ臨機応変に考えてもらえたらよかったかな…と思いました。


とはいえ。
この戦力でここまで戦ってきたことには一定の理解と敬意を表します。
日本ハムは、昨年から引き続き、本当に「打てないチーム」です。それでもクライマックスシリーズ進出だけはキッチリ確保してくれたのですから、最低限度の責任は果たしてもらえたものと思っています。


弱点がここまで明瞭なのですから。
来シーズンに向けてキッチリと補ってもらいたいものです。
「打線強化」と「先発が崩れたときにまん中を任せられる投手の育成」です。


「打線強化」については…外国人に期待したいと思います。
今年の新外国人、スレッジは序盤こそ苦戦しましたが、年間を通して見れば十分合格点。性格も真面目で研究熱心とのことで、日本野球に慣れさえすれば期待以上の活躍でした。来年もこの調子で頑張ってもらいたいものです。
一方のボッツ。来年はやってくれると思いますよ。終盤に調子掴んできている様子でしたし。長い目で見たいですね。


また。
今年1年間結局1軍に上がることなく終わった中田翔
彼を育てるのに、適任な人物が1人いると思います。
技術は言うまでもないですが、人間的にも大きく、中田のお手本となってもらえる人物を。
彼をぜひチームに呼び戻してもらえたらと思います。
背番号6の先輩である、田中幸雄を。


「中継ぎの強化」。
今年、久が終盤調子を崩したのは「過重労働」以外の何物でもないと思います。どうしても建山、久、MICHEALに頼りすぎになってしまう(ダル以外に完投できる投手がいない)現状に手を打たなくてはならないのかな…と。
来年は江尻慎太郎が帰ってきますが、肘の手術後ですし、昨年と同じようにはいかない可能性も低くありません。そうなると、坂元(←クライマックスではいい仕事してましたね)、宮西と今年頑張っていたあたりに加えて、吉川、金森、木下といったところにも割って入ってきてもらわないとイカンと思います。特に吉川に木下、ホントならローテーションを任せたい2人が今年のようだと困ると思います。


最後になりますが。
今後のポストシーズンは、2年連続で日本シリーズを戦ったよしみで中日ドラゴンズを応援していこうと思います。
我々が叶えられなかった「3位から日本シリーズ進出」の夢は、ドラに託したいと思います。
万が一中日が巨人に負けちゃったら…そのときは「東京ドームつながりで巨人」かな?


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