とてつもないレース

まずは馬券勝負のほうから。
本題に比べれば実にチンケな内容ですので、さらりといきましょう。


負け惜しみを言う気はないですが。
「試合に勝って、勝負に負けた」。
そんな感じです。
ダイワスカーレット無印」を決めた時点で、こういう結末があるかもしれないことは十分想定していました。
悔いはありません。


自信を持って◎を打ったウオッカが勝ちましたし。
3着ディープスカイも、そして人気薄だった4着カンパニー、5着エアシェイディもちゃんと印打ってましたし。
ダイワスカーレット無印」以外は、予想の方向性はドンピシャだったと言って許されるはずです。
こういう負けもあります。次につなげていくことのできる敗戦だったと思います。


しかし。
そんなことはどうでもいいぐらいに思えて仕方のない。
すさまじいレースでした。


1分57秒2という、とてつもないレコードタイム
1着ウオッカと2着ダイワスカーレットがハナ、そこから5着までクビ、ハナ、クビという大接戦。
天皇賞における牝馬の1−2は、実に50年ぶりの快挙なのだとか*1


ウオッカダイワスカーレット、本当に素晴らしい牝馬だと思います。
たった2頭しか出走していなかった牝馬が、3頭のGI(級)馬を含む15頭の男馬(1頭セン馬含む)を蹴散らしてしまったのですから。
感嘆するしかありません。
皮肉なものです。なぜ神はこの2頭の牝馬を同期として世に送り出してしまったのでしょうか? 各々が牡馬に伍して覇を競う名牝として讃えられたことでしょうに。
この先も、この2頭は、互いにライヴァルとして戦い続けることになるのでしょう。その1つのクライマックスが、この第138回天皇賞だったのだと思います*2


最後に。
2kgもらっていたとはいえ、勝ち馬からハナ、クビの同タイムで3着に入ったディープスカイ
やっぱり大したものだと思います。
現時点でこのメンバー相手にこれだけの競馬ができる3歳馬はこのウマだけだと思います。来年はどこまで強くなってくれるのか、今から楽しみです。


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*1:1958年11月23日に開催された第38回天皇賞において、1着セルローズ(牝5(馬齢は当時の数え。以下同じ))−2着ミスオンワード(牝5)で決着して以来のことになります。ちなみに、当時の天皇賞・秋は、3,200mで争われていました。

*2:ちなみに…ですが、「ウオッカがダービーに回ってダイワスカーレット感冒で回避したオークスの勝ち馬って何だったっけ?」って思い出すのに5分ぐらいかかってしまいました。先日引退したローブデコルテでしたよね。