正式発表

「二岡、林とマイケル、工藤のトレード発表」(http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20081114024.html

巨人の二岡智宏内野手(32)と林昌範投手(25)、日本ハムマイケル中村投手(32)と工藤隆人外野手(27)の2対2の交換トレードが14日、両球団から発表された。
二岡は東京・大手町の巨人球団事務所で記者会見し「ゼロからのスタート。レギュラーを取れるよう頑張る」と意気込みを見せた。林は「前向きにとらえ、いいポジションで抑えられるようにしたい」と話した。
巨人の清武英利球団代表は「出場機会を考え、新天地に放つ決意をした」と説明。右の強打者と中継ぎ左腕を求める日本ハム、救援投手の充実を図る巨人の思惑が一致し、大型トレードが成立した。
二岡は19歳の坂本勇人内野手に遊撃手の座を奪われた上、故障もあり、今季は31試合の出場で2割7分9厘、1本塁打7打点と生彩を欠いていた。しかし、昨季は139試合に出場し、打率2割9分5厘、20本塁打を記録するなど、チームの中心選手として活躍してきた。林は昨季まで3年連続で40試合以上に登板した。
マイケル中村は4年間で通算102セーブ。2006年にはパ・リーグ新の39セーブをマークした。工藤は俊足が持ち味で、今季は104試合に出場した。
二岡智宏内野手の話 自分なりに心の中を整理し、今は吹っ切れた。10年間けがが多かったが、いつも大きな声援をもらい、ファンには感謝している。ユニホームは変わるが、新天地で頑張る。
林昌範投手の話 巨人に育ててもらったのは大きい。ファンにも感謝している。日本ハムは好投手が多いので、アピールしながら争って、いいポジションで抑えられるようにしたい。
工藤隆人外野手の話 足と守備力でアピールし、1軍に食い込めるよう頑張る。お客さんの多いところでできる幸せを感じながらプレーしたい。


「【二岡&林トーク】北海道へは家族と行きます」(http://www.sanspo.com/baseball/news/081114/bsj0811141910000-n1.htm

日本ハムへの移籍が決まった巨人の二岡智宏内野手(32)と林昌範投手(25)の一問一答は次の通り
――日本ハムの選手としての第一歩ですが
二岡「今年も非常に怪我が多かったので、チャンスをいただいた日本ハムに感謝している」
林「僕もけがに泣かされた。日本ハムの方にも期待されているので、やってやるぞという気持ち」
――山田正雄GMにも期待されているが
二岡「実績もないし、ゼロからのスタート。まず自分の居場所を見つけたい」
林「ダルビッシュ有投手を始め、いい投手がそろっている。競争に負けないようにしたい」
――日本ハムのファンへ一言
二岡「1日でも早く北海道のファンに喜んでもらえるプレーができたら」
林「北海道のファンの前で1日でも早く投げる姿を見せれるようにがんばりたい」
――来シーズンに向けた抱負
二岡「自分自身のスタイルで野球ができるようにしたい」
林「しっかりキャンプでアピールして、大事なところで投げられるようにがんばる」
――どれくらいの成績が目標か
二岡「一本でも多くヒットやホームランを打ちたい」
林「試合数、防御率もありますが、チームに貢献するだけです」
――巨人時代の思い出は
二岡「けがが多かったが、二軍から一軍に上がったときのファンが暖かかったこと」
林「高校のドラフトから色々な人に助けられてマウンドに上がったこと」
――家族と行くのか
二岡「家族と行きます」
林「考え中です」
――日本ハムの印象は
二岡「少ないチャンスを生かし、小差で勝つチームという感じ」
林「若い選手が多く集まっている印象です」
――オフの過ごし方は
二岡「まだはっきりとは決まっていません」
林「12月、1月に沖縄に行ってしっかり体を作りたい」
――二岡選手にお聞きします。遊撃手と三塁手どちらを守りたいか
二岡「巨人時代はこだわりがあったが、今はそんなことをいえる立場ではない。やれといわれればやります」


(写真:移籍の記者会見を行った日本ハム・二岡=14日、東京・港区(撮影・財満朝則))

…正式に決まりました。
これからは、二岡、林両選手は北海道日本ハムファイターズの一員です。
応援したいと思っています。


いろんなサイトで、2人が沈痛にすら思える表情で写真に収まっているのを見て「…気持ちは分かるけど、もう少し日本ハムファンのことも考えて、せめて作り笑いぐらいできないもんかねえ」と思っていたのですが。
サンケイスポーツのサイトに掲載されている複数の写真を見る限り、少なくとも二岡は時おり笑顔を浮かべていたようで、ちょっとだけ安心しました*1
チームに溶け込もうという姿勢を見せて、ファンを大切にしてさえもらえれば、きっとほとんどのファンは温かく受け入れてくれるはずです。昨年チームに加わった藤井秀悟坂元弥太郎がそうであったように。
二岡、巨人時代は「ファンサーヴィス最悪」というレッテルを貼られていたようですが、そこらへんは、まずは気持ちで見せてもらえると嬉しく思います。何はともあれ、両選手の2009年シーズンの活躍を期待せずにはいられません。


そして。
去っていく、MICHEAL工藤隆人両選手への感謝も。
文字通り、チームの絶対的な「守護神」だったMICHEAL。巨人にはクルーンもいるので最初は8回あたりからになるかと思われますが、どうか(交流戦での日本ハム戦以外での)快刀乱麻を期待しています。
工藤、球団HPに歌詞がいつまでたってもアップされなかったので、新しい応援歌「さあゆけよ 工藤 疾風の如く フィールド駆け抜け 勝ち取れ 勝利の栄光を」を歌えなかったのが心残りです。その持ち前の俊足と好打で亀井義行鈴木尚広とレギュラー争いをしてくれることを祈っています。


さて。
こうなると。
来シーズンのオーダーが気になるところです。


現時点での自分が描くオーダーはこうです。

  1. (4)田中賢介
  2. (5)二岡智宏
  3. (9)稲葉篤紀
  4. (DH)ジェイソン=ボッツ
  5. (3)ターメル=スレッジ
  6. (7)坪井智哉
  7. (2)鶴岡慎也
  8. (6)金子誠
  9. (8)森本稀哲

…たった1人加わっただけで、ずいぶん贅沢なオーダーになりましたね。何しろ、高橋信二小谷野栄一スーパーサブなんですから。
「小谷野レフト」も考えたんですが、やっぱり坪井のバットには期待させられる何かがあると思うんですよ。終盤戦、そしてクライマックスシリーズでそれを確信しました。
ボッツは…来年はきっとやってくれると信じています。ずいぶん日本野球に慣れてきたみたいですしね。もしもボッツがコケたら「スレッジDH、小谷野(or信二)ファースト」、誠がケガしたら「二岡ショート、小谷野サード」でいいと思います。
キャッチャーは…リード面では鶴岡のほうが巧いんですよねえ。今まで併用だったのは打つほうが信二より数段落ちるからだったのであって、クライマックスシリーズの西武戦での結果を見る限りは来年は「キャッチャーは1年間鶴岡」でいいような気がするんですよ。ドラフト1位指名の大野奨太が出てきたらそれこそ「嬉しい誤算」になりますが。
山田GMは「来期が保障されているのは稲葉と賢介ぐらい。あとは競争だ」と言っていられたとか。それでいいと思います。調子いいモンから使われていく、そんな当たり前の機能が働くチームであってほしいと思います。稀哲ですら、ウカウカしていると坪井や糸井に取って替わられることないとは言い切れませんよ。


クローザーは…普通に考えれば、久なんだと思います。ただ、久、“過労”もあったのか、終盤相当調子落としていたのが気がかりです。建山は来年も今年ほどいい保証はないし、宮西も使い詰めが心配です。ドラフト2位の榊原諒なんて出てきたら面白そうですが、イキナリはキツいでしょうしね。やっぱり久になるかと。もちろん、林にも期待するところは大です。個人的には、9回は久で、8回はヒジ手術から甦った江尻慎太郎に任せたいところですが。


★★来年は再飛翔の年になること熱烈希望。人気blogランキング★★

*1:ていうか…写真のチョイスに意図的なものすら感じずにはいられません。工藤は破顔一笑という表情で記者会見する写真使っているのに…。