高校で古典を学ぶまで気がつかなかったこと。

仰げば尊し』の歌詞の1節「今こそ別れめ、いざさらば」の「別れめ」は「別れ目」ではないのだ…ということ。
絶対「今こそ別れるちょうどその時なのだ」という意味だと思っていました。
「人生の分かれ目」とかと同じノリで。


「今こそ別れめ」という文は。
「今別れむ」という文に強意の係助詞「こそ」が入って、係り結びが成立した結果、「む」が已然形結びになって「め」に活用変化した文なのです。
ちなみに「む」は意志の助動詞です。
「さあ、今こそお別れしましょう」という意味になるのでしょうか。あ…上の誤訳文とほとんど意味変わりませんね。


こんな人間でも。
無事に大学で国文学科に入学し。
平安文学を専攻し。
あまつさえ、中学・高等学校国語科の教員免許状を取得することができたのですから。
現在古典が苦手で悪戦苦闘中の高校生の皆さんは、もっと自信を持ってもよいかと思いますよ。


★★こういうカン違いしていたのは自分だけではないと信じたい。人気blogランキング★★