You Go Your Way

…なんとなくではあるのですが。
こういう結果があることを、予感せずにはいられなかったのですよ。


勝ったウオッカ
天皇賞・秋からの逆転勝利を収めるためには、どうしてもこれしかなかったのでしょうね。
今年に入ってからイマイチ波に乗れていないような雰囲気の武豊をあえてスイッチして、腕確かな外国人騎手と新コンビを結成することによって、欠点を補い長所を爆発させる“化学変化”を起こしてくれること。
陣営は初めからそれを期待していたのではないでしょうか。
このレース、今後の日本競馬界に微妙な地殻変動を起こす嚆矢となっていくかもしれません。絶対的だった「武豊神話」崩壊の序章。もはや「武豊騎乗」というファクターで無条件に馬券を買える時代ではなくなってきているのでしょう。ここのところやや精彩を欠いている印象の彼を見て、今回の結果も相まってそんな感を強くしました。
もっとも、彼が依然として超一流のトップジョッキーであることには変わりはないとは思うのですが。彼ほどの騎手ですから、この局面を打破すべく手を講じていることでしょう。この先のレースで、こんな感想戦を書いた自分をギャフンと言わせてるような結果を見せてほしい…というのも、また偽らざる本音です。


さて。
ウオッカですが。
競走中に鼻出血を発症していたことが明らかになりました。
これにより、有馬記念の出走はアウト、「このまま引退」という可能性も濃くなってきました。
…自分はそれでいいと思います。史上初の「7冠牝馬」。日本牝馬初のJC馬。64年ぶりのダービー牝馬。…十分じゃないですか。彼女にはこれから「母として血を伝える」というさらに重要な使命も残されています。これ以上無理して走らせるのは益体ないことだと思うんですがねえ…。オーナー、厩舎のジャッジを待ちましょう。


2着のオウケンブルースリ
あんな切れる脚があるタイプとは思いませんでした(どちらかというと「長くいい脚を使う」タイプかと誤解していました)。同着でもおかしくないほどの僅差までウオッカを追い詰めたことは大いに誇っていいはずです。今年は(有馬記念不出走なら)無冠に終わりますが、順調に行けば来年はきっとやってくれるはずです。
3着のレッドディザイアは大健闘。男馬に混じってもこれくらいのレースはできる器であることを証明しましたね。ブエナビスタとの決着は来年に持ち越しとなるのでしょうか。
惜しかったのは5着のエアシェイディです。最後の直線、明らかに前が詰まって脚を余した印象です。ユタカもそうですが、ごっちゃんも今年は歯車噛み合ってませんね。スムースなら3着はあってもおかしくなかっただけに、いかにももったいなかったと思います。


(仮想の)馬券勝負は、僅差の赤字となって黒星。掲示板に乗ったウマに全部印打っておいて、この体たらく。久しぶりに「最後に買い目はキチンと検証しろ自分」とダメ出ししましたとさ。


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