晴天を誉めるなら夕暮れを待て

４コーナーで。
ピンクの帽子のショウワモダンとごっちゃんが上がってきたとき。
一瞬、８年前に見た光景が鮮烈に頭の中に蘇りました。

勝負服の色も、馬の毛色も違うのに。
あのとき、抜群の手応えで外から猛烈にまくりをかけてきてゴール前になだれ込んだアドマイヤコジーンの姿が、確かに見えたような気がしたのです。

それだけ、勝ったショウワモダンの出来が抜群だったということなのでしょう。

ゴール前で高々と手を突き上げたごっちゃんの姿まで。
あのときと変わりなかったように思います。

「安田で泣け」から８年。
ごっちゃんが、出走39戦目になる遅咲きのパートナーを、初めてのＧIチャレンジで一気に戴冠まで導いた瞬間でした。
もう誰もこのウマのことを「重馬場要員」とは呼ばないと思います。オープン特別とはいえハンデ59kgで制した前走メイステークスは伊達ではなかったということなのでしょうね。１分31秒7の勝ち時計も文句なし。考えてみれば、エアジハード×トニービンという血統はまさに東京1,600ｍ向きですよね。
そして、本人も語っていたように、ごっちゃんは先週ローズキングダムで悔しい思いをした分だけ１テンポ追い出しを遅らせたのも最後の伸びにつながったのでしょう。ローズキングダム陣営にも感謝をしないと…。

他馬についてです。
リーチザクラウン、エーシンフォワードに外からかぶせられたら…やっぱり引っ掛かっちゃいましたね。このウマの永遠の課題なのかもしれません。秘めた力はありながら、それをなかなかコンスタントに結果に結び付けられないと…そのうちみんなに見限られてしまいそうですよね。何かこう、根本的な改革が必要なのかもしれません。マイルは向いてると思うんですけどねえ。
トライアンフマーチはよく頑張ったほうではないでしょうか。道中３番手は絶好のポジション、そこから抜け出して勝利を狙ったのですが…まあ今回は上位３頭の出来が良かったですから。仕方ありません。秋の巻き返しに期待です。
スーパーホーネット、今回はいらないと思ったんですけどねえ…。ムラ馬なんでなかなか軸にしづらいんですよ。ウオッカに勝ったかと思えば、人気になって凡走するし…。力あるのは分かってたんですけど。ＧI２着４回目ですか。秋は天皇賞・秋→マイルチャンピオンシップらしいですが、そこで“悲願達成”はあるんでしょうかねえ。

さて（仮想の）馬券勝負。２、３着が抜けました。完敗です。仕方ありません。
春ＧI、これで「スミ２」の８連敗です。去年の好調ぶりが「…マグレだった？」と自分でも弱気になるぐらいの体たらく。宝塚記念で気持ちよく締めくくって秋につなげていきたいですね。予想の方向は決して悪くないと信じているのですが…。

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