今夜ばかりは88番を手放しで褒める。

7回表、2死2塁の場面。
勝にとって相性の悪い川崎宗則選手の打順になったとき。
自分なら、宮西(または林)に交代させたと思います。
GAORA解説の光山英和さんも同意見でした。


が。
梨田監督は、迷いもなく勝を続投させ、全てを託しました。
そして、勝はそれに応えて、川崎選手をセカンドゴロに打ち取りました。
美技を見せて勝を助けた賢介の守備も見事でしたが、勝のポーカーフェイスの仮面の下に隠した気合溢れる(だよね?)投球に感服しました。


確かに、抑えた抑えないは結果論です。
もし勝が川崎選手に打たれて同点になっていたとしたら、おそらく自分は「何やってんだ88番は! ただ座ってるだけなら招き猫のほうがよっぽどかわいいから代わってしまえ!」ぐらいの悪態はついていたと思います*1
でも、梨田監督は勝に託しました。
そして、勝は監督の想いに見事に応えました。


このへんの部分は。
梨田采配の長短両面ある特徴のなかで、まず長所に挙げられる部分ではないかと思います。
動きたいところをグッと堪えて、選手に託すという部分。
それに応えることができた選手にとって、その「期待に応えた」という結果が、どれだけ今後の財産になっていくことか。


それ以上に嬉しかったのが。
9回表に見せた「建山−林−久」という「1人1殺」の投手リレーです。
おそらく、今シーズン梨田監督がここまで「目前の1勝」にこだわった姿勢を見せたのは初めてではないでしょうか。
「…ああ、まだシーズンを諦めてはいないんだ、この人は」と思って、嬉しくなりました。
監督の気持ち、確かに伝わりましたよ。少なくとも自分には。


ここからが再スタートです。
この先、クライマックス圏内に飛び込むためには、上位3チームより5つ余計に勝たなくてはなりません
つまり、「これからのカード、最低でも2勝1敗はマスト」ということです。
今日のような気持ちで、ベンチ、選手一丸となって、我々ファンに納得のいく試合を見せてください。
それで敗れたのだとしたら、まだ納得いくと思います。


ヒロインでの勝と大野のラヴラヴ相思相愛っぷりがおかしくも微笑ましい夜でした。


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*1:基本、よそ様のチームには悪態はつきませんが、身内には厳しい自分です(笑)。