かくも濃密な夕べ。

…今度は試合レポート編です。
気分を替えて、今回はオムニバス形式のエントリで行きましょう。

*本当の「札幌ドームへの道」。


札幌市営地下鉄東豊線に乗って、終点の福住駅に降り立つと、不思議と「…ああ、ここに帰って来た」という気持ちが湧き起こってきました。ここを訪れるのまだ2回目なのに。東京ドームの最寄り駅、例えば水道橋だったり、後楽園だったりでは決して味わうことのなかった感動でした。
ていうか…「地下鉄に乗ってる人の半数近くがレプリカユニ姿」なんですよ。これでテンション上がらないわけありません。「こんなに仲間たちが!」と嬉しくなりました。北海道最高!
福住駅掲示されていたポスター。

↓2年前と比べてみてください。

↓ドームが見えてきました。

震えていたのは武者震いだったと思います(実際暑かったし(笑))。

*感動!!


ドームのなかに入りました。

SS指定席、前から10列目。
けっこう近い!
↓練習中の選手たち。

稲葉、小谷野、二岡、糸井、そしてダルの姿を確認することができます。
↓こちらは外野陣。

鵜久森に中田(内野手だけど)、遠くには稀哲もいます。
写真には写っていないけど、この日1軍登録の坪井も元気な姿を見せていました。

*けっこう「担ぐ人」なのです。


オリックスの練習時間に移ったところで、売店で買った弁当を食すことに。
↓やわらかとんかつ弁当。


…ええ、ベタですけどゲン担ぎましたよ。
そういえば、行きの飛行機の中で食べたのも↓ヒレカツサンドでした。

…もう負けるのはイヤだったんです。
こんなベタベタなゲン担ぎにすら縋らずにいられない心境でした。
少しでも弁当残すと負けそうな気がして、食べてるうちにおなか一杯になったんですけど無理して残さず全部食べました

*試合開始前に、ふと思った。


…毎度おなじみの国歌の演奏があるのですが。
起立を促す場内放送がありませんでした。
が、自分は当たり前のように起立して、胸に手をあてて聴きました。
場内見渡したところ、6割〜7割程度の人は起立を促す放送がなくても起立していたように見ました。


着席した後。
はっはーんと思ってしまいましたですよ。


皆さんご承知のとおり、この歌に関してはいろいろと複雑で不幸な歴史を背負ってきた経過があって、「この曲は決して認めない!」というスタンスの人がいらっしゃるのも厳然たる事実です。
個人個人の思想・良心なので、自分はそれを否定はしません。そう思う方はそう思っていただいても全然OKだと思います。
が、自分は、あくまで自分自身の心の命ずるところに従って、今後もこの歌が流れる際には、起立して胸に手をあてて聴くことを続けると思います。
他人の考えに口は挟みません。が、自分はあくまでもそうし続けます。
それが自分自身の矜持です。
それでいいのではないでしょうか。

*これは不意打ちだった。


試合開始直前。
「諦める理由など、ない」のキャッチコピーとともに。
北海道移転後に優勝を決めた場面がオーロラビジョンに流れました。


2006年のクライマックスシリーズ(当時はまだ「プレーオフ」でしたっけ?)、2007年のレギュラーシーズンに続いて。
昨年、2009年を代表する場面として登場したのは。
クライマックスシリーズ第2ステージ第1戦での、スレッジの逆転満塁サヨナラホームランでした。


…ヤバいですよ、こんなに不意打ってくれて。
あの日の感動思い出して、涙出てきそうになったじゃないですか。
隣に座っていた若い娘さん2人組に見られたくなくて、靴ひも結び直すふりしてそっと涙を拭きました。

*不安定なエース。


「今日のダルビッシュ、ちょっとおかしくね…」てな感じで。
序盤からドームがざわめきだしました。


が、悪いときは悪いなりに微修正しつつまとめるのが、この大エースのスゴいところ。
要所要所を押さえて、オリックスに点はやりません。
うーん頼もしい。

*ごめんちゃい。


2回表。
オリックス坂口智隆選手(常々、彼は山科けいすけの漫画『サカモト』に登場する大久保利通に似ていると思っているのですが…)が自打球を足に当てて悶絶。
そのリアクションがあまりにおかしかったので、ドーム内から思わず笑いもこぼれました。


が。
坂口選手は、その後途中退場。


余程痛かったのでしょうね。
笑ってしまってすんましぇんでした。

*かあいかった。


5回終了後のYMCAは、チビッ子軍団が登場。



また、この日のスポンサーが日清食品だったようで。
チキンラーメンどん兵衛のマスコットたちも一緒に踊っていました。

*遠い遠い自分に出会うために


背番号7が代打で登場したときが。
この日1番の盛り上がりだったかもしれません。
以前のエントリで「札幌ドームで『カッコ悪い道を選んだ男 カッコ悪い夢を選んだ男』という坪井の入場テーマ聴いたら涙出てきちゃうかもなあ…」と書いたことありましたが(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20100701#p1)、まさか本当に札幌ドームで聴く日が来ようとは思いもしませんでした。坪井の応援歌初体験、さあイントロ歌うぞ、「PLー、青学ー、東芝ー、坪井ー!」…と歌い終えた頃には坪井はファーストゴロで凡退してました(笑)。ま、2塁ランナーを3塁に進める進塁打だったからよし。翌日以降に期待です。

オリックスについて。


あちらもクライマックス進出の目は十分残されているので、必死になって戦ってましたね。地味にいい選手多いです。ライトのカラバイヨ選手の守備はシブい。裕志はヒット性の当たり2つ好捕されてアンラッキー。
ライトスタンドの応援団とはちょうど対角線だったせいか、応援があまりこちら側まで聴こえてこなかったように思います。心なしか、ちょっと元気なさげ。遠い札幌でのアウェーだったからでしょうか? これにはやや拍子抜け。東京ドームのロッテ戦とかマリサポの応援ダイレクトにガンガン響いてきて正直ビビりまくりでしたもん。
オリックスは応援歌の『SKY』がかっちょいいんですよ。7回表、周りに隠れてそっと口ずさんじゃいました。「君の声よ遥か届け 夢追い人が行く」って。他球団の応援歌では1番好きかもです。

*勝利!!


少ないチャンスをモノにして、オリックスのエラーにも助けられて快勝。終わってみればダルビッシュは完封勝利でした。さすがすぎる。
↓ヒロインの様子。


バスケットボールのレラカムイのマスコットが応援に来てくれていました。

*北海道のみなさんありがとう!


札幌ドームは2回目ですが、雰囲気とてもいいですね。ホント一体感っていうか。点が入るたびに近所の人とメガホンタッチして喜び合ったりとかしちゃいました。間違っても東京ドームではできないリアクションでした。


2003年。
「東京ファイターズ」は終焉を迎えました。


結局、我々東京のファンは。
ファイターズも、↓この子のことも守ることはできませんでした。

(自分自身、この頃は今ほど熱心に応援していませんでしたし)


でも、そんなファイターズを、北海道のみなさんが力強く受け継いでくれて。
東京時代を遥かに凌駕する勢いで支え続けてくれています。


北海道のみなさん。
自分が子供の頃から大好きだったファイターズを支え続けてくれて、本当にありがとうございます。
皆さんと一緒になってファイターズの応援できて嬉しかったです。


コブつきの身ではなかなか難しいんですが。
叶えられることならば来年もまた札幌ドームに帰って来たいです。

*P.S. 会いたい…。


yuchikoyuchikoさんに見つけていただいてお会いできるのを楽しみにしていたのですが。
この日の観客36,520人とあっては難しかったようです。
やはり「慎太郎ユニ」だけが手掛かりでは「ウォーリーを探せ」並みの難易度だったのでしょうか(笑)。


来年もし同じ試合を見ることができそうなら。
ぜひ事前に打ち合わせたうえで、今度こそ対面を実現させたいです。
残り少ないシーズン、一緒に応援続けていきましょう。今後ともよろしくお願い申し上げます。


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