涙のあとに
今回のエントリを書くに当たって。
昨年の秋華賞終了後に書いたエントリを読み返してみました(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20091019#p1)。
…そこには、今回自分が言おうとしていることとほぼ相似の内容が記されていました。
ブエナビスタ。
内容的には完勝だったと思います。
やっぱり「現役最強牝馬」です。
スミヨン騎手の“カットプレー”は、ギリギリのところを突いたものなのかもしれません。しかし、程度はどうあれ、ローズキングダムの武豊が立ち上がるほどの不利を受けたのは事実なのですから、降着は個人的にはやむなしだったかな…と思います。
強い勝ち方だっただけに残念ではあるのですが…。
GIで2度も降着になったウマは初めてのケースなのだとか*1。
もっとも…ブエナビスタ自身に罪はありませんが。2回とも鞍上も違いますし。
ローズキングダム。
やはりこういうレース展開だと、鋭い脚を使って追い込んできますね。
不利がなかったとしたら…ブエナビスタに勝てたかどうかは「神のみぞ知る」ですが、きわどい勝負になっていたことだけは間違いないでしょう。
さて。
本題です。
降着が決定するまで、審議が25分にも及んだ件は、大問題だと思います。
いたずらに審議を長引かせた裁決委員、本当にチグハグな印象を受けざるを得ません。
ブエナビスタの松田博資調教師は「何で自分らで決めないんだ。何でおれを呼んで聞くんや。だからあんなに時間がかかるんだ」と不満をぶつけていたといいますし、繰り上がりで勝利を手にしたローズキングダムの橋口弘次郎調教師もまた「ジャッジが遅すぎる。自信がないんじゃないのか」と口にしていたといいます。
せっかくの好勝負は、完全に水を差されてしまった形です。
何が、ここまで決定を迷わせる要素だったのでしょうか?
JRAの裁決は、相も変わらず不透明なままです。
パトロールフィルムを見る限り。
ブエナビスタが斜行したことは明らかですし。
毅然と判定下せばよかったのだと思います。
なぜためらったのでしょうか…。単勝1.9倍の大本命馬だったから? それでためらうようではJRAのお偉方が大好きな「公正」を欠くのではないですか?
いいレースだったと思います。
降着があってもなお。
それだけに…裁決がミソをつけてしまったのが残念でなりません。
(仮想の)馬券勝負ですが。
…ようやっと秋初勝利です。連敗も15でストップ。ヴィクトワールピサ、海外遠征2戦が案外で人気落ちしている今回こそ狙い目だと思っていたんですよ。
入線順のとおり「ブエナビスタ−ローズキングダム−ヴィクトワールピサ」の3連単だったとしたら、よくて辛勝か、最悪今回もトリガミになっていたかもしれません。馬券勝負的には「降着に救われた」形になってしまいました。まあ…ユタカの言葉通り「負けても勝った」ということなのでしょう。
1つの勝利を得るまでこんなに長い間待たされるとは、思いもしませんでした。心底安堵しました。
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