最高の1日
それでは、1日遅れですが、『レ・ミゼラブル』の感想を。
↓当日の出演者表。
詳しい方ならご覧いただいてピンと来るとおり。
「スペシャル・キャスト出演回」でした。
楽しみだったんですよー。
全てに感動しました。
『レミゼ』見るの4回目でしたが、文句なしに1番よかった。
もはや伝説と言っていい感すらある、鹿賀丈史さんのジャベール。
峻厳なたたずまいで、まさに「そこに立っているだけでジャベールそのもの」だったと言えるでしょう(…4年前にも書いたな、このセリフ)。
4年前に見たときは「…鹿賀さん今日はちょっとコンディション良くないのかしら?」という感想持った自分でしたが、今回は圧倒されまくりでした。素晴らしい。
あの日からもう9年が経ちましたが、鹿賀さん自分のこと覚えていてくれてるかしら…。
妻もお気に入りで、自分も大好きな岡幸二郎さん。
ここ2回はジャベールを演じているのを観ましたが、彼の代名詞とも言うべきアンジョルラス役を再び観ること叶いました。
長身いい男の彼、やはりアンジョルラス役がよく似合います。歌唱力もピカイチで、他の作品(『ミス・サイゴン』とか)でも安心して観ることができるアクターです。
『民衆の歌』とか『ワン・デイ・モア』での彼に感動するかと思いきや、1番心打たれた場面は、最後に玉砕する場面での「立つのだ仲間よ、世界に自由を」という1節でした。切なく、心揺さぶられる熱唱でした。
心揺さぶられる熱唱といえば、エポニーヌの島田歌穂さん。
彼女のエポニーヌ観るのは初めてだったのですが…他の女優さんたちとはステージが違うような印象でした。
歌唱力・表現力が違う…とでも言うべきでしょうか。
(ちなみに…これまでの「暫定ポールポジション」は新妻聖子さん)
そんな彼女が歌う『オン・マイ・オウン』…最高でしたね。表現する言葉もない。
ニコ動で「若干ブスなところが共感呼ぶなあ」とコメントされていた(苦笑)彼女でしたが、ステージ上のエポニーヌはキュートそのものでした。
他にも。
石川禅さんのマリウス、そして今井清隆さんのバルジャンなど。
「スペシャル・キャスト」の饗宴、さすがの一言でした。
結婚前まで、ミュージカルを観る趣味はなかった自分ですが。
『レミゼ』には自分でも不思議なくらい虜になりました。
今では、アンジョルラスのパートは全部歌える自分です(笑)。
ところで。
初めて見た4年前と今回とでは、自分の感情の入り方がやや違ってきているのに気づきました。
今回。
バルジャンとコゼットとの絡みで、何度も泣かされそうになるんです。
今まではそんなことなかったのに。
…やはり「娘の父」になったからなんでしょうね自分。
(性格的にはコゼットよりエポニーヌに感情移入するオンナに育ちそうですけど、うちの娘)
終了後。
劇場内で、キャストが書いたメッセージを見つけました。
↓新妻聖子さん。ファンテーヌを演じる彼女も見たかった。
↓島田歌穂さん。イラストもご上手。
↓スゴい上下並びですね。
↓鹿賀丈史さん。字からすら峻厳さを感じ取れます。
↓岡幸二郎さん。達筆すぎ。
現行の演出で上演される『レミゼ』は今回で最後なのだとか。
最後の最後に、こんな素晴らしいものを観られて幸せでした。
★★でも…もう1回ぐらいは見てみたいなあ、スペシャルキャスト。人気blogランキング★★