生きることもまた…

今日は、赤穂浪士47人のなかでただ1人生き残った寺坂吉右衛門が没した日です。
あの「討ち入り」から45年、討ち入りの日に38歳だった彼は、83歳で天寿を全うしました。


討ち入り直後に姿を消した彼については、今日まで様々な議論がなされてきました。
「命惜しさに逐電した」とも、「大石内蔵助に命じられてなにがしかの役目を果たしたのだ」とも。


ただ。
46人の仲間が腹を切った後、44年にわたってただ1人孤独に生き続けなければならなかった彼にしてみれば、生きながらえること自体もまた辛いことだったのではないか…とふと思うときがあります。
それは当人にしか分からないことではあるのですが…。


忠臣蔵を描いた小説は数多くありますが、池宮彰一郎の『四十七人目の浪士』は討ち入り以降の寺坂吉右衛門を主人公とした短編小説集です。収録されているどの話も、切なく、哀しく響いてくる話です。よろしかったらぜひご一読ください。
四十七人目の浪士 (新潮文庫)


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