中1日でナントカネタか…。

昨日の出張の車中で。
妻に借りた『みだれ髪』をずっと読んでました。
みだれ髪 (新潮文庫)


与謝野晶子といえば。
思い出があります。


高2の現国の時間で。
近代短歌の演習発表をさせられたのですが。
自分が担当したのが、彼女の「なにとなく君に待たるるここちして 出でし花野の夕月夜かな」という歌でした。


このときの発表とレポートを教師に激賞されたのがきっかけで。
「大学では日本史!」と決めていた自分が「…国文学も悪くないかも」と思ってしまって。
結果、国文科に進学したのですから。
その決断の良し悪しは別にして、思い出深いものを感じずにはいられません。


ちなみに。
そのときのレポートで、特に激賞された部分は。
「こんな可憐な歌を詠む与謝野晶子って、どんな女(ひと)だったのだろうか。自分はワクワクしながら図書室で文学全集を開いた。(中略)…自分は現実をひどく怨んだ」でした。
正直だった、16歳のワタシ。


そんなこんなを思い出しつつ。
読み耽ったのですが。


…やっぱきてますって、このときの与謝野晶子
アレのことしか頭にないアーパー女子高生みたいなノリ…って言うと言い過ぎですかね?(笑)

乳ぶさおさへ神秘のとばりそとけりぬ ここなる花の紅ぞ濃き

この歌なんてキャーですよ。「乳ぶさおさへ」「神秘のとばり」と来て、トドメに「ここなる花の紅ぞ濃き」ですから。
…どこなる花だよ?」と1人自問自答していた自分がいました。


余談ですが。
この本の巻尾に掲載されていた松平盟子さんの解説の中に、こんな文章がありました。

晶子は自分の容貌にあまり自信はなかったようだが、長く豊かな黒髪と肌の白さと豊満な胸はまんざらでもなかったらしい。

ほほー。


★★この本を「与謝野晶子の顔思い出して読むと爆笑できるから」と貸してくれた妻…。人気blogランキング★★