聖なるものも、ボーダーレスの時代?

5年ほど前。
ゴールデンウィークに日光に出掛けたときの話です。


お約束中のお約束として、日光東照宮に行きました。
小学6年生のときの修学旅行以来ですから、実にしばらくぶりでした。


例の「見ざる、言わざる、聞かざる」の「三猿」で有名な厩舎*1を見てたら。
中に芦毛の真っ白なウマがいました。
なんでも、「神様に仕える神馬」であるとのこと。うんうん、いかにも神聖そうな白馬だもんなあ。実にイイ感じ。


神社の人が近くにいたので、聞いてみました。
私:「このウマはどちらで生まれたんですか?」
神:「ああ、ニュージーランド産のサラブレッドです」


…全然神聖じゃなかった(笑)。マル外? 神様に仕えるウマなのに、外国産馬でいいの? ていうか、神様とは何語で会話してるの? 神様英語しゃべれるの? 今や神様も英語くらいできないとダメな世の中なの?
私の懊悩は尽きませんでした。


そうこうしているうちに、その神馬、神社の人に曳かれて、どこかへと帰っていきました。
近くにある看板を見ると、「退社時間:14時」の文字が。なんだよ。サラリーウマか、このウマ。えらい早い退社時間だな*2


…そのうち機会があれば、また日光を訪ねてみたいと思っていますが。
そのモティヴェーションの大半は、この「サラリーウマとの再会」であると言っても過言ではありません。


★★かわいいウマだったんですけどね。人気blogランキング★★

*1:「馬と猿は相性がいい」といい、古くから「猿は馬の病気を治す守神」と言われてきたことから猿が彫られたとのことです。なお、この厩舎の彫刻は、有名な「三猿」だけでなく、全8連作になっているとのことです。興味がある方は、日光観光協会のホームページに詳しいストーリーが掲載されていますので(http://www.nikko-jp.org/perfect/toshogu/sanzaru.html)、そちらをどうぞ。なかなかに感動的なストーリーですよ。

*2:しかも「悪天候の場合は休暇」の文字まであった。南の島の大王並みの優雅な生活と言えましょう。