イヌ好き的には複雑…

鎌倉時代
武士の嗜みとして「流鏑馬」「笠懸」と並んで「騎射三物」と称されていた武芸に「犬追物」があります。
鎌倉幕府の公式行事としては貞応元年(1222年)2月6日に初めて実施され、小山朝長、三浦泰村、氏家太郎、横溝六郎の4人がその技を競ったと言われています。


が。
必死こいて逃げるイヌめがけて、いかに普通の矢ではなく鏑矢を使ってイヌが傷つかないように配慮してあるとはいえ、矢を射掛けるのですから。
かあいそうなこと、このうえありません。
きっと、命は落とさないまでも、キャンとか悲鳴の1つぐらい上げたことでしょう。


↓犬追物の様子を描いた絵画がいくつか残されているのですが。

明らかに嫌がってるのに競技場に引き出されるイヌ(左)、鏑矢喰らって痛そうにしているイヌ(右)…と、見ていられません。
↓右の絵の拡大図。


ちなみに。
Googleで検索したら。
小笠原流のサイトに、こんなこと書いてありました(http://www.ogasawara-ryu.gr.jp/lessons/kisha/inuoimono/inuoimono.html)。

明治維新後は明治12年8月25日に上野公園で天覧の犬追物が小笠原流で行われたとあります。また明治14年に島津氏の麻布四の橋の自邸において天覧の犬追物が行われています。その後は動物愛護協会からの反対もあり行われていません。

…「動物愛護協会からの反対」、さもありなん。


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