ちょち細かいところにこだわって考えてみる。

表題にもあるとおり。
本日8月16日は、後醍醐天皇崩御した日です*1


自分、毎日の表題決めるときに、大抵「今日は何の日」的なサイト*2に行って日本史関連のネタをピックアップしているのですが*3
いろいろ巡回しているうちに、1つの問題点にぶつかりました。


後醍醐天皇
崩御する前日の8月15日に。
皇子である義良親王に譲位しているんですよね*4


で。
迷ったんです。
「後醍醐上皇崩御」という表題にしようかどうか。


大抵の場合。
自分、退位した天皇崩御した場合は「○○上皇崩御」、その上皇が出家していれば「○○法皇崩御」という表題にしています。


例えば。
昨日(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20060815)の「朱雀法皇崩御」については。

第61代朱雀天皇

  • 延長8年(930年)9月22日践祚
  • 延長8年(930年)11月21日即位
  • 天慶9年(946年)4月20日譲位
  • 天暦6年(952年)3月出家
  • 天暦6年(952年)8月15日崩御

という基本データを抽出した後、「どうやら太上天皇の尊号は得ているらしい(未確認。されど複数の文献に「朱雀上皇」とあるのを確認)」「崩御前に出家している」と確認したうえで「朱雀法皇崩御」という表題にしました。


ところが。
後醍醐天皇の場合。
チト微妙なんですよねえ…。
なにぶん、譲位の翌日に崩御ですから、「太上天皇」の尊号を得ていたかどうかも怪しいところ。
文献探しても尊号の件についてはついぞ見つけることができませんでした。


というところから。
「微妙だなあ…」と思いつつ。
最終的に「太上天皇の尊号を贈られている跡を見つけることはできなかった」ことを最大の理由として。
「後醍醐天皇崩御」という表題に決定した次第です。
そも、自分、今回調べて初めて「後醍醐天皇崩御の前日に譲位していた」という事実を知ったぐらいですから。当然院政なんて行っていたはずもないですし、「上皇」としての認識はほぼ0に近いと言っても過言ではないですよね。


マニアックな弊ブログにしても相当にマニアックにお話で恐縮でしたが、これにて。


★★子供の頃「ゴダイゴの名前の由来は後醍醐天皇だ」と固く固く信じてた。人気blogランキング★★

*1:さって、随分久しぶりになりますが「太陽暦に換算すると」いってみましょうか。「西暦1339年9月19日」のことになります。

*2:1番お世話になっているサイトは「今日は何の日〜毎日が記念日〜」(http://www.nnh.to/)です。

*3:しかも、始末に終えないことに、自分自身の矜持として「開設2年目以降は、前年のネタとかぶらないようにする」なんて俺ルールを決めてしまったものですから…ネタ少ない日はもうたいへんです。特に旧暦には存在しなかった31日には悩まされています。

*4:で、義良親王践祚して第97代後村上天皇となります。ちなみに、「義良」の読みについては、以前は「のりなが」とされていましたが、最近では「のりよし」と読むという考え方のほうが有力のようです。このへんは「護良親王」の読みが「もりなが」から「もりよし」のほうが有力であるとされてきているのと全く同じです(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20050609#p2)。