目出鯛

何はさておき、新しい生命の誕生を寿ぎたいと思います。
生まれた親王が将来皇位に就いたとしたら、史上初めて「帝王切開で誕生した天皇」が即位することになるわけです。さすが「帝王」、というところですか。


ところで。
今日、職場の昼休みに雑談していたときに上司が言っていたのですが。
「生まれてきた親王は、宮家に生まれた子供なので、名前に『仁』という字は使用しない」という風説があるのだそうです。


冷静になって考えてみれば、昭和天皇の弟宮である三笠宮のところに生まれた男子は、「𥶡仁(ともひと・いわゆる「ヒゲの殿下」)」「宜仁(よしひと・後の桂宮)」「憲仁(のりひと・後の高円宮)」と3人とも「仁」の字が使われているので、ガセなのでしょうけれど。


しかし。
日本史マニアたる私としては。
「…じゃあ、歴代天皇で本名に『仁』という字が使われていない最後の天皇(女帝である明正天皇*1後桜町天皇*2を除いて)は何天皇なんだろ?」という素朴な疑問を持ってしまったわけなのですよ。


帰宅後。
ソッコー調べました。


本名を「煕成(ひろなり)」といった、第99代後亀山天皇以来のようです。
逆に言うと、第100代後小松天皇から第125代今上天皇までの歴代26代のうち、女帝2人を除く24人は、全て「○仁」という本名である…ということなのです。


ちなみに。
「仁」という字を使った本名を持つ最初の天皇は、第56代清和天皇*3であるというのは…ベタですよね?


★★日本史マニアとして本領発揮だった1日。人気blogランキング★★

*1:本名は「興子(おきこ)」。

*2:本名は「智子(としこ)」。

*3:本名は「惟仁(これひと)」。