おさわり禁止!

妻のさるお友達の方が、出光美術館の「国宝 伴大納言絵巻展」(http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html)に行ってこられたとmixiで書いていらっしゃいました。
かねがね「機会があれば、1度出光美術館に『伴大納言絵巻』を見に行きたい」と思っていたので、またとないチャンスのようです。11月5日までだとか。


この特別展。
「伴大納言絵巻は制作されて830年余りが経過しており、文化財保護の立場上」(HPより)、一部を複製品で展示する期間と、全てを実物で展示する期間とを設けているのだとか。
妻のお友達が見に行かれたのは「全てを実物で展示する期間」だったらしいのですが、入口に着くなり「絵巻観覧までここから約60分」の看板が鎮座ましましていたとのこと*1。ひえ。そういえば、昔東京国立博物館で『民衆を導く自由の女神』の実物見に行ったときも相当並んでいたのを思い出しました(しかも、そのときは平日に休み取って行ったにもかかわらず)。「60分待ち」なら、あたしゃ「一部を複製品で展示する期間」でいいなあ。


『伴大納言絵巻』。
ご存知のとおり、貞観8年(866年)に実際に起こった、応天門炎上から伴善男の逮捕まで「応天門の変」の一連の様子を描いた絵巻で。
特に「応天門炎上」の場面では、火事を見に集まった大勢の野次馬の生き生きとした表情が描かれていることで知られているのですが。


その野次馬のなかには。
ドサクサまぎれに、女性の背後から手を伸ばして触っている不届き者の姿も描かれているといいます*2


…「1,100年以上前にも、ヴァカは確実にいました」というお話でした。


ちなみに。
『伴大納言絵巻』(『伴大納言絵詞』ともいいます)の作者は、12世紀後半に後白河法皇に仕えた宮廷画家「常盤光長」という説が有力であると伝えられています。
公式HPによると「源氏物語絵巻信貴山縁起絵巻鳥獣人物戯画巻とともに四大絵巻と呼ばれ」ているのだとか。知らなかった…。どれも実物は見たことないなあ。かろうじて『鳥獣戯画』のレプリカを京都国立博物館で見たことあるぐらい。


★★『伴大納言絵巻』というとシシガタニさんの大会で会心の押し見せたことを思い出す。もう5年も前の話…。人気blogランキング★★

*1:その方曰く「ディズニーランドじゃないんだからさぁ…」。分かる(笑)。

*2:かつて朝日新聞の日曜版に掲載されていた特集記事の中にありました。