マニアは「初代」と「最後」がお好き。
さて。
2日遅れのネタとなってしまいで恐縮ですが。
1月9日。
防衛庁が「省」に移行となり、「防衛省」となりました。
英語での略称は「MOD」。「MINISTRY OF DEFENSE」、実にまんまです。
思想的にニュートラルを自負するノンポリ人間の自分としては。
今回の省への「昇格」についての是非をここで論じることは一切行うつもりはありません。
そういう目的で書いているブログではありませんし。
ただ。
「日本史マニア」としては。
歴史的事実として残る事象については、非常に惹かれるものが少なくないんですよね。
というわけで。
今回の「防衛省」発足に伴い。
何問か日本史的問題をまとめてみましたので。
ご笑納くだされば幸いです。
まずは、初級編から。
Q1.日本の初代防衛大臣は久間章生ですが、明治18年(1885年)に内閣制度が発足したときの初代陸軍大臣は誰でしょう?
Q2.日本の初代防衛大臣は久間章生ですが、明治18年(1885年)に内閣制度が発足したときの初代海軍大臣は誰でしょう?
すぐ回答。
A1.は「大山巌」。
A2.は「西郷従道」です。
言うまでもありませんが、どちらも初代伊藤博文内閣でのことです。
では、中級編。
Q3.日本最初の陸軍大臣は大山巌ですが、最後の陸軍大臣は誰でしょう?
Q4.日本最初の海軍大臣は西郷従道ですが、最後の海軍大臣は誰でしょう
A3.は「下村定」。
A4.は「米内光政」です。
昭和20年11月30日、幣原喜重郎内閣のときに陸軍省、海軍省が廃止されたときの大臣でした。
では、最後に上級編。
Q5.日本最初の陸軍大臣は大山巌ですが、その前身である陸軍卿に明治6年(1873年)6月8日に初めて就任した人物は誰でしょう?
Q6.日本最初の海軍大臣は西郷従道ですが、その前身である海軍卿に明治6年(1873年)10月25日に初めて就任した人物は誰でしょう
A5.は「山県有朋」。
A6.は「勝海舟」です。
ともに「内閣制度発足前、太政官制の頃」の話です。
ちなみに、明治5年(1872年)2月27日に陸軍省と海軍省が発足したのに伴って廃止された「兵部省」という省があるのですが、初代兵部卿は「小松宮嘉彰親王」でした*1。陸軍省、海軍省ともに、発足当時には長官である「卿」は置かれず、次官である「大輔」がその役割を担っていたのですが、初代の「大輔」はともにそれぞれ山県と勝が務めていました。後に両者ともそのまま「卿」に昇格したようですね。
さらに1問。
Q7.防衛庁が防衛省に移行したのに伴い、最後の防衛庁長官となったのは久間章生ですが、昭和29年7月1日に防衛庁が発足したときに初代防衛庁長官に就任した人物は誰でしょう?
A7.は「木村篤太郎」です。
第5次吉田茂内閣でのことでした。
ちなみに、彼は防衛庁の前身である「保安庁」の最後の長官でもあるのですが、初代保安庁長官は、当時の内閣総理大臣であった吉田茂が「事務取扱」という形で兼務していたようです。第3次吉田茂内閣でのことでした。
★★「『初代○○大臣』を全部覚えてみようかな」と思ったこともあったのだが…到底ムリだということが判明。覚え切れられませんよ、「初代大東亜大臣」とか*2。人気blogランキング★★