間違いなく、我々は「歴史」の只中にいた。

第74回日本ダービーは。
「64年ぶりに牝馬が制覇」という、ドラマティックな結末を迎えました*1


ウオッカの三段論法」なんて造語を作った私ではありましたが。
いや、まさか勝つなんて思いもよらなかったですよ。予想に書いたとおり「2、3着ならあるかな」とは思いましたが。
…もう、「強い!」以上の言葉が見つかりませんでした。「本当に牝馬なのか、このウマ!?」と叫びたくなるぐらい。
「ダービー馬からダービー馬」も16年ぶりですよね。あの「シンボリルドルフ1984年)→トウカイテイオー(1991年)」以来5例目*2。もちろん「父娘制覇」は初めてのことです。
四位洋文騎手も好騎乗でした。やっぱりナチュラルに上手い騎手ですよね。何より、折り合いつけるのが上手。それが、ウオッカの最後の「突き抜けるような」上がり3ハロン33秒0の脚につながっていったのでしょう。検量室で同期で親友の藤田伸二騎手が真っ先に駆け寄って祝福していた姿が印象的でした。


ちなみに。
さる友人が教えてくれたのですが。
ウオッカ」という名前は、父であるタニノギムレットの「ギムレット」より強くなってほしいという願いを込めて、アルコール度のより強い酒の名前がつけられたそうです。
また、「タニノ」という冠号をオーナーがあえてつけなかったのは、「割らずにストレートで」という意味合いがあったのだとか*3
なかなかにオシャレですね。確かに…「タニノウオッカ」よりは「ウオッカ」のほうが強そうな印象受けますからね。


しかし。
フサイチホウオーはどうしちゃったんでしょうね。
テンション上がりすぎてたようですし、出遅れたヴィクトリーが引っ掛かっていくのにつられてこのウマまで掛かってしまったのが、最後の伸び脚を欠く結果になってしまいました。
これで終わる器ではないと思います。出直しに期待です。
アサクサキングス…見くびってました。「…マイラーだろ?」って。ハナを切ってスローに落とした福永祐一騎手の作戦勝ちでした。案外粘り強いウマのようです。アドマイヤオーラは…まあ、これぐらいは走ってもおかしくはないウマですよね。今回はこうなることを承知であえて切ったのですから後悔はありません。
…それにしても。印を打ったウマ、1着、4着、5着、6着、7着、8着、15着、17着。8頭中実に6頭も上位8着以内に入っているのに…なんで当たらないんでしょうか。肝心のところで詰めが甘いですね、自分の予想。


★★次の安田記念は苦手なんですよね。香港勢が読めなくて。人気blogランキング★★

*1:1937年ヒサトモ(騎手:中島時一)、1943年クリフジ(騎手:前田長吉)に次ぐ3例目になります。ちなみに…3頭とも「馬名が4文字」ですね。

*2:ちなみに、あとの3例は「カブトヤマ(1933年)→マツミドリ(1947年)」「ミナミホマレ(1942年)→ゴールデンウエーブ(1954年)」「ミナミホマレ(1942年)→ダイゴホマレ(1958年)」です。

*3:個人的には、かつて「シンボリ」の冠号をあえてつけられなかったマティリアルと同様に「世界に通用する名前を」という理由かと勝手に思っていました。