数字以上に大きな大きな1勝。

で、昨日からさんざん言ってきた、今日のジャイアンツ戦です。


…いやあ。
不思議感満載のゲームでした。


8回2死、あそこまで引っ張っていたはずのライアン=グリンを、武田久に交代させたこと。
9回表、1死で金子誠が出塁した場面で、当然代打かと思われた場面で武田久がバッターボックスに入ったこと。
そこまでして続投させた武田久を、9回裏1死1・3塁の場面で交代させたこと。
その場面で出てきたのが、MICHEALではなく、江尻慎太郎だったこと。


CSの解説だった山本浩二水野雄仁両氏をもってしなくても「???」と思わされる場面の連続でした。


結論から言うと。
なにがしかの事情で、MICHEALが今日登板できなかったようで。
そのため、当初は「8回までグリンで、9回を武田久で」というヴィジョンをヒルマン監督は持っていたようです。
ところが…例によって、マウンド上で熱くなってしまって我を忘れたグリンを見て、“急遽”の「武田久投入」となったみたいです。


久に関して言えば。
もちろん「MICHEALが今日は投げられない」ということもあったのでしょうが、それにも加えて「昨日のサヨナラ負けのイヤな雰囲気を一掃してほしい」という願いも込められての「続投」だったはずです。
できれば、自分自身の手で接戦をモノにして、悪夢を払拭してほしいという…。
しかし…どうもピリッとしない久。
そこで告げられた「ピッチャー江尻」のコール。いやTVの前で驚きました。「…ここで慎太郎?」って。


しかし。
あのプレッシャーの大きな場面で、江尻はよく投げてくれたと思います。
もちろん、巨人・矢野謙次選手の「スクイズだったはずの」バントで、不可思議なことに3塁ランナーの鈴木尚広選手がサードベース上に釘付けになったかのように動かなかったこと、そう、巨人ファンなら「発狂したのか鈴木尚広…」と目を覆ったに違いなかった、あのプレー*1に、「大いに助けられた」感は小さくありません。
ですが、その後、高橋由伸選手を「予定通り」敬遠した後、“かつての女房役”實松一成選手をキッチリとサードゴロに打ち取った江尻。
昨年までの彼には見られない、強心臓ぶりでした。


再三再四言ってきたように。
14連勝が止まった次の試合を、確実に、しかもこういう形でシッカリとモノにできたのは、非常に意義あることだと思います。
ただの「1勝」ではありません。間違いなく「今後のシーズンの流れを大きく動かしていく1勝」だったと思います。


昨日までは「この2連戦、1勝1敗ならまあよし」と思っていたのですが。
せっかくここまで来たのなら、明日も気持ちよく頂いちゃいましょうよ。
「かつての本拠地」で「ジャイアンツ戦4連勝」を決められたら、こんなに嬉しいことはないです。なにしろ、自分、まだ「後楽園球場」だった時分に、何度も何度も日本ハムの応援に駆けつけたことのある身ですから。


★★…まあ、そんな楽な相手でないことは十分承知してるんですけど。人気blogランキング★★

*1:矢野謙次選手のバントが彼の「単独判断」ではなくサインプレーだったことは、「1塁ランナーの脇谷亮太選手はちゃんと投球と同時に2塁にスタートを切っていたこと」からも自明です。そう、どう考えても、否、考えれば考えるほど、あの場面は「スクイズ」以外はありえないのですよ、シチュエーション的にも。