天王山…だったはずなのに。

いよいよ、今日、明日は中日ドラゴンズ戦です。
本当に壮大な「if」ですが、もしも首尾よくクライマックスシリーズを制して2連覇を達成した暁には、セ・リーグの対戦相手は2年連続中日になる可能性が高い…と開幕前からずっと思っておりました。別におクイズさんを筆頭に友人にファンが多いからヨイショしているわけではなく、客観的に分析して…です。
だからこそ、本拠地札幌ドームで負けるわけにはいきませんでした。当然中日はリヴェンジに燃えて攻めてくるでしょうが、昨年1つも落とさなかった札幌で2試合とも返り討ちにすることで、言ってみれば「クライマックスシリーズに向けてイヤーな雰囲気を最大の敵の中に植えつける」ことができるはずですし。星勘定以上に、大事な大事な2連戦だと思います。
中日では、緩慢な外野守備でチームの足を引っ張り続けてきた李炳圭がいなくなりました。代役の英智選手は、対照的に守備に打撃に走塁にキビキビと動き、実に好感が持てる(敵から見るとイヤなタイプ)の選手。こりゃ難儀だなあ…と思っていたら、今度は中村紀洋に続いてタイロン=ウッズまでリタイアしてしまったとのこと。明らかにいつもの強力な中日打線からすると“看板落ち”の状態です。さあ、ここはキッチリ勝ちを取りにいきましょう。


…のはずなのに。
これだけミスが多かったり、好機を生かしきれなかったりでは、この強敵相手には到底勝てるわけありません。
1回のダルビッシュ英智選手に振り逃げ決められてから、完全にペースが狂ってしまったみたいです。福留孝介選手に打たれたタイムリー2塁打はまあ仕方なかったと思えなくもなかったのですが、谷繁元信選手に与えた押し出しの四球の2点目は明らかに「余計」でした。らしくない立ち上がりでした。
4回も、死球からさらにピンチを拡げた挙句、井端弘和選手のタイムリーで3点目を献上。やっぱり、中日はこのクラスの選手になるとみんな甘いところ見逃さないですね。これで荒木雅博中村紀洋、タイロン=ウッズが戻ってきたら…どうなってしまうのでしょうか、秋に対戦できた際には。
一方の日本ハム。中盤以降調子を崩してきた川上憲伸投手だったのに、7回の高橋信二のホームランによる2点のみ。繰り返しになりますが、今日はミスが多かったし、好機に打てませんでした。1点差に迫って勢いづく7回無死1塁の場面でバントを失敗して凡フライ上げてしまって反撃ムードにあっという間に冷や水をかけてくれた金子誠A級戦犯。6回のチャンスを生かせなかったセギ様と小田智之(先発で使うのはいいとして、なぜ「5番」だったのでしょうか? 彼には荷が重過ぎたようです。何度も言っているように、多少不調気味でも続けて小谷野栄一を使い続けたほうがよかったと思います。結果論ではなく)も痛かったですね。
結果、1点を争う試合をまた落としてしまいました。こういう強いチームが相手の時には、「取れるところで必ず取る」が実践できなければ勝てません。ダルビッシュが6回以降は完璧に立ち直りを見せただけに口惜しい敗戦でした。
「敵は己の中にあり」、チームはそれを肝に銘じて、明日の試合に臨んでほしいものです。冗談ではなく、秋を占う1戦になると個人的にはふんでますから。


★★…見ていてフラストレーションのたまる1戦でした。人気blogランキング★★