白鳥騎士とごっちゃんの「聖戦」。

いよいよ、明日は春GI戦線の締めくくり、宝塚記念の当日です。


この宝塚記念に。
中山記念で復活、涙のVを飾ったローエングリンとごっちゃんのコンビも、無事に駒を進めることになりました。


ローエングリンが昨年まで4年連続で参戦していた安田記念をパスして宝塚記念に臨んだ理由として、伊藤正徳調教師は「左回りより右回りのほうが成績が安定している」「安田記念は香港勢の参戦もあってメンバー揃いそう」「天皇賞・春と同じメンバー構成なら十分勝ち負けになる*1」と挙げていました。
が、いざフタを空けてみれば、今年の宝塚記念「GI(級)馬7頭が参戦」と、近年屈指のメンバーが集う「真のグランプリ」となってしまいました*2。これには伊藤調教師も内心「…誤算だったなあ」と思っているかもしれません。


心情的には応援したくても。
今回ばかりはチト厳しい感じです。


理由はカンタン。
「速い時計の決着になれば、ポップロックアドマイヤムーンスウィフトカレントなどの追込勢有利の展開になる」
「スローに落として先行有利の展開になったとしても、メイショウサムソンダイワメジャーにやられる」
「斤量が7kg軽い分だけ、ウオッカはいかんせん有利*3
…と、どういう展開を予想しても、他馬に有利な材料ばかりが見つかってしまうんですよね。


ローエングリンに浮かぶ瀬があるとすれば。
中山記念のときのように、ごっちゃんが完璧なスタートを決めて。
マイペースで逃げていく。
これしかありません。
その唯一の「勝利の方程式」でさえ、大外枠の不利に加えて、同型の逃げ馬アドマイヤメインがせりかけてくることも予想されるので、なかなか楽ではないと思われます。


現時点では。
ローエングリンには、いいとこ△を打つのが精一杯です。
(まだ出走18頭全ての調教映像を確認していないので、何とも言えないところではあるのですが…)


それでも。
「予想は予想」と割り切って、情を捨ててシヴィアに臨むにしても。
内心では、ローエングリンとごっちゃんに先頭でゴールを切ってほしい気持ちでいっぱいなのです。


8歳のローエングリン
これが最後のGI獲りのチャンスかもしれません。
そして、その「最後の聖戦」に挑む彼の背を、ごっちゃんが引き続き託されたことが、何より嬉しくてたまりません。
このウマをごっちゃんがどれだけ気にかけていて、そして愛していたか、あの中山記念の勝利ジョッキーインタヴューを見るたびに胸が熱くなります。「周りは強敵ばかりだけど…奇跡を見せてほしい」と願わずにはいられないのです。


「安田で泣け」のキャッチコピーは。
今現在の自分の中では「宝塚で泣け」に取って代わっています。


その「奇跡」が実現したとしたら。
ごっちゃんは言うに及ばず、伊藤正徳調教師も、厩舎スタッフも、そして…自分も涙が止まらないことでしょう。


明日の仁川。
結果がとても楽しみです。


★★ただし、クドいようですが、予想は情を捨ててピシッといきますよ。人気blogランキング★★

*1:GI(級)馬の参戦はメイショウサムソンデルタブルースの2頭だけでしたしね。

*2:しかも、回避した安田記念はといえば…結果として「香港馬? いたの?」って結末でしたし(笑)。

*3:ローエングリン自身も、53kgで参戦した3歳時の2002年のこのレースで3着に粘っていますし。