早良親王といえば…

兄である桓武天皇に「藤原種継暗殺事件の黒幕である」と無実の罪を着せられて、淡路に配流される途中で憤死したことで有名です。
無実を訴えるため絶食した末の死でした。


…しかし。
いつも親王のことに触れるたびに思うのですが。
「憤死」ってスゴい単語ですよね。「怒りのあまり死んじゃった」って。
どれだけの激しい怒りだったのか、察して余りあります。


余談ですが。
日本史の世界で「憤死」というと「早良親王」1択ですが。
世界史の世界で「憤死」というと「ボニファティウス8世」1択になります。
1303年9月、ローマ教皇だった彼は、フランス国王フィリップ4世の命を受けた法律顧問ギョーム=ド=ノガレによって監禁され、救出されたものの3週間後に急逝します。いわゆる「アナーニ事件」です。


アナーニ事件について、高校時代から友人たちと語るたびに話題になっていたのですが。
「…憤死って、ボニファティウス8世って高血圧だったのか?」と。
ルーク篁参謀のラジオでも取り上げられていたネタですが。


さらに余談ですが。
かつて、某クイズ番組の副賞として出掛けた旅行で、ヴァティカンのサン・ピエトロ寺院を訪ねた際。
寺院の地下に、歴代教皇の棺が収められている間があり、そこを見学させてもらったのですが。


そのなかに。
BONIFATIUS VIII」と彫られた棺を見つけたときには。
同行者の皆さんに知られないように密かに小躍りして喜んだものでした。


…全然早良親王の話じゃなくなっちゃいましたね。
失礼しました。


★★早良親王といえば、映画『陰陽師』では萩原聖人さんが演じてましたよね。人気blogランキング★★