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「死に行く星、子孫を準備?=350光年のくじら座ミラ−NASA」(http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007081600227

【ワシントン15日時事】生涯を終えつつあるくじら座の恒星ミラが彗星(すいせい)のように尾を引いている姿を米航空宇宙局(NASA)の銀河進化探査衛星(GALEX)がとらえ、15日、画像が公表された。
NASAによれば、ミラの放出する炭素や酸素などの物質が尾のように見えているもので、これらの物質によって新たな恒星や惑星が形成される可能性があるという。NASAは「寿命を迎えようとしているミラは新たな恒星や惑星を生むために種をまいているようだ」と説明している。

…ミラといえば。
脈動変光星として知られる、くじら座のο(オミクロン)星です。
約332日の周期で、2.0等から10.1等の間で明るさの変わる星で、恒星としての一生を終えるときが近づいているがゆえに星の内部が不安定になり、脈動を周期的に繰り返しているのだと考えられています。


それにしても。
地球とミラの距離は、記事によると350光年、一般的な学説では420光年とも言われています。
つまり、今こうして我々が観測しているミラの姿は、350年前なり、420年前なりの姿なのです。
換言すれば、「現時点では、ミラは恒星としての一生を終えて、爆発するなり、白色矮星になっているなりしていても全然おかしくはない」ってことなんですよね。
神秘を感じずにはいられません。


★★子どもの頃、夜空の星を見上げるのが案外好きだった。天体望遠鏡は持ってなかったけど。人気blogランキング★★