鮮やか。

薬師寺に回廊が完成、渡り初め…白鳳伽藍の復興進む」(http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070924i513.htm?from=rss

創建当時の姿をよみがえらせる白鳳伽藍(がらん)の復興を進めている奈良市薬師寺で24日、大講堂の東西両端から延びる回廊の完工式が営まれた。参列者ら約2000人が渡り初めを行い、着実に進む復興を祝った。
写経して寄進してもらう「写経勧進」による白鳳伽藍の復興は、同寺の高田好胤(こういん)元管主(故人)が1968年に始めた。76年の金堂に続いて西塔、中門、大講堂などが再建され、費用に充てる写経の総数はこれまでに700万巻を超えた。
式では、美しい朱塗りの大柱が立ち並ぶ回廊(長さ48メートル、高さ6・8メートル、幅10メートル)が除幕され、読経に続いて安田暎胤(えいいん)管主が「回廊完成は一つの節目。これまでに復興した多くの堂塔も含めた活用が重要」とあいさつした。


(写真:再建された薬師寺の回廊を歩く参列者ら(左奥は金堂))

…朱塗りの鮮やかさが美しいこと。
写真だけしか見ていないのに、白鳳時代にタイムスリップした感すら覚えます。


現代人の我々からすれば。
「寺院=シブい色彩」としてしか捉えられないんでしょうけど。
それは、何百年から千年以上もの年月を経ているからなんですよね。
白鳳時代に建てられたまま現存している薬師寺東塔だって、当時はきっとこのように鮮やかな朱塗りの姿を誇っていたことでしょうし。


それにしても。
「回廊復興」と聞いて。
ついつい、受験生時代の「伽藍配置」を頭の中に思い起こしてしまいましたよ。


とりあえず。

  • 飛鳥寺…塔を囲んで3つの金堂が配置
  • 四天王寺…金堂の前に塔を建てて一直線に配置
  • 法隆寺…中門から見て左右対称に、東に塔、西に金堂を配置
  • 薬師寺…中央に金堂、東西に2つの塔が配置
  • 東大寺…東西に2つの塔を、中門の外に配置

…というところぐらいは押さえておきましょう*1
こんな見やすいサイトも見つけましたので(http://www.hamajima.co.jp/rekishi/craft-cd/garan.shtml)、ご参照あれ。


★★今でも頻出なのかなあ、伽藍配置…。人気blogランキング★★

*1:他にも、マイナーなところでは「大安寺式」という伽藍配置もあるんですけどね。