最近気になるお店

東京都台東区浅草寺に程近いところにある、どじょう料理店「駒形どぜう」(http://www.dozeu.com/)。


創業が享和元年(1801年)といいますから、もう200年以上の老舗です。夏目漱石の『彼岸過迄』のなかでも「駒形の御堂の前の綺麗な縄暖簾を下げた鰌屋は昔しからの名代なものだ」と紹介されているお店です。


常々「1度ドジョウ鍋を食べてみたい」と思っていたのですが、下町のガイドブックを何気なく眺めていて偶然に発見してしまいました。
ドジョウを生きたまま日本酒の中に漬け、さんざん酔わせてから甘味噌仕立てのタレで煮込むので、臭みが全然ないのだとか。初心者には柳川もオススメなのだそうです。



ところで。
ドジョウ鍋の店の看板が「どぜう」となっているのは、この店が元祖らしいですね。

仮名遣いでは「どじょう」。もともとは「どぢやう」もしくは「どじやう」と書くのが正しい表記です。
それを「どぜう」としたのは初代越後屋助七の発案です。
文化3年(1806年)の江戸の大火によって店が類焼した際に、「どぢやう」の四文字では縁起が悪いと当時の有名な看板書き「撞木屋仙吉」に頼み込み、奇数文字の「どぜう」と書いてもらったのです。これが評判を呼んで店は繁盛。江戸末期には他の店も真似て、看板を「どぜう」に書き換えたといいます。 200余年の歴史を刻む、当店の大事なのれんです。

歴史的仮名遣いでは「どぢやう」と書くとは知りませんでした。てっきり「どぜう」かと思っていたという…。勉強になりました。


機会があれば、ぜひこのお店、1度訪ねてみたいと思います。同道してくれる方、熱烈募集中。


★★ていうか…あなたが案内してくれること期待してますよ、Townbeginnerさん! 人気blogランキング★★