続・モチさんの光と影(超長文)

ひこにゃんについては。
3日前のエントリで述べさせていただいたところですが。
その後も様々な意見が飛び交っています。
弊ブログでも、ご意見をいただきました。


正直言って。
自分は「着ぐるみのモチもひこにゃん、絵本のよいにゃんこもひこにゃん。どちらもかわいい。今後もどちらも変わることなく目にしていくことができれば…と祈るだけ」というのが、思いの全てです。
法的なこととか何とか、そんなのは全部すっ飛ばしたうえでの発言ですが…。


もへろんさんの絵本の「よいにゃんこ」シリーズ。
これについては、コメントで「問題あり」というご意見をいただいたのですが。
確か、自分の記憶が間違っていなければ「サンライズ出版が、実行委員会サイドに使用申請をして、承認されたうえで出版しているもの」であったかと記憶しています。
であれば…「出版については法的には問題なし(少なくともこれまでの分については)」なのではないでしょうか?


それ以上の細かい法律的な要素については、場合によっては司法の判断を仰がなくてはならない場面も出てくるかもしれませんが。
少なくとも自分が言いたいのは。
「現在著作権彦根市・400年祭実行委員会に帰属しているからと言って、それを盾にして、もへろんさんに対して権利を振りかざさないでほしい」ということです。


現在の彦根市の姿勢がそうだと言っているのではありませんよ。
これだけは、声を大にして断っておきます。
ただ、もし仮に「著作権を持っているのは市です! デザイナーのあなたには100万円の支払いをもって終了しているはずです! だからこれ以上の口出しはしないでください!」という態度を前面に押し出したとしたら…そりゃもへろんさんは悲しいですよね。
自分は、ふと「…もしかして、市サイドはもへろんさんとあまりコミュニケーションうまく取ってなかったのかな?」と思わずにはいられませんでした。これも事実を確認したわけではないので、あくまで「個人の想像である」ということはお断りしておきますが、もしかしたら「もう少し市ともへろんさんがうまくお話ができる機会があったら、この事態には至っていなかったのかな…」と思ってしまいましたので。


もへろんさんが申し立てた「調停」というのは。
「話し合いをしたいので、裁判所が仲介してほしい」という性格のものであったと思います。
その結果、裁判にまで至らずに和解が成立することも多々あるはずです。


ここをカン違いしてはいけないと思うのですが。
もへろんさんは、「調停を申し立てた」だけで、まだ「市を訴えてはいない」のです。
このへん、一部報道でもごっちゃになっていて、混乱をきたす元になっていましたが。
だから「金欲しさに!」と彼を批判することは、間違いとまでは言わなくとも「まだ早い」と言わざるをえません。


他方。
着ぐるみのモチさんだって。
彦根城に来た多くの人々を、これでもかというサーヴィス精神で(ブートキャンプまで踊って(笑))歓迎してくれました。
夏の暑い日に頑張っていた、中に入っていた人(「あんこさん」と呼ばれているそうですね(笑))の努力には本当に頭が下がります。一生懸命やってもチンタラやっても賃金変わりなかっただろうに。
彼らの努力のおかげで、自分も含めて多くの人々が、実に気持ちのよい思いをして彦根を後にすることができました。
その事実は、決して忘れてはならないと思います。
彼らもまた、ひこにゃんを愛していたことには変わりありません。


繰り返しになりますが。
自分は、着ぐるみのモチも、絵本のよいにゃんこも、どちらもかあいくて大好きです。
だからこそ、今後も、どちらも変わらず自分たちの前に現れてほしい…と祈らずには(そう、「祈らずには」です! もはや、当事者ではない我々には、祈ることしかできないと思います。)いられないのです。


彦根市サイドも。
もへろんさんサイドも。
今後、心ならずも譲歩しなくてはならない場面がきっと出てくるはずです。
それを越えて、どうか「ひこにゃんのために、いい結論を」導き出していただければ…と思うのです。
どうか「話し合いがこじれた結果、裁判になり、結果どちらか(あるいは両方)のひこにゃんが2度と世に出ることはなくなる」という最悪の事態だけは避けていただければ…と心から祈っています。


昨日。
『よいにゃんことどろちゃんのおはなし』が届きました。

ほんわかして、とても楽しい気分になることができました。
これこそ、もへろんさんの言われる「しんどいことの多い日常も、のんびり、ゆったり、心穏やかに過ごすために、もへろんのキャラクターが役立ってくれることを願っております」という境地でした。


だからこそ。
権利、権利と法でがんじがらめにするのではなく。
話し合いによって、うまい解決方法が見つかってくれるように祈らずにはいられません。
1匹の愛すべきネコのためにも。


最後に。
mixiひこにゃんコミュニティーのことについてちょこっとだけ触れて終わりにしたいと思います。


こういう出来事が起こったとき、多くのコミュニティーが「荒れた雰囲気」になっていくものですが。
このコミュニティーでは、大半の方々が、実に冷静な目で事態を(心配しつつも)静観しています。
市のことも、もへろんさんのことも、悪く言うのではなく。
報道に過剰反応するでもなく。


そこにあるのは、「自分はひこにゃんが好き、それだけ」という気持ちです。
今回の騒動、もしかしたらマスコミによって過度に煽られたかもしれないこの騒動に、みな心を痛めていらっしゃるであろうに…。


とてもいいコミュニティーだな…と思いました。


そこに書き込みされていたある方のコメントが、とても心に残ったので。
無断ではありますが、拝借したうえで、エントリを締めくくりとさせていただきたいと思います。

先々どのようなお話になるかは解りかねますが、このコミュニティはこのままかわいいひこにゃんを愛し続けて存続していくのでしょうね。
 のんびり、彦根城の屋根の上で日向ぼっこするかのように。。。


★★いずれにせよ、悲しい結末だけは見たくありません。人気blogランキング★★