私的2008年JRA賞各部門別受賞馬

毎年毎年やらせていただいている、ナニです*1
今年もお付き合いください。


あくまで私の独断と偏見で選ぶ「私的2008年JRA賞各部門別受賞馬」です。
毎年同じこと書いてすみませんが*2、「予想ではない」という前提でお読みいただければ幸いです。


・2008年度代表馬ウオッカ
…浮き沈みはありましたが、1年を通してコンスタントに走り続けたこと、牡馬を蹴散らしてのGI2勝を重く見て、こちらでも「ハナ差ダイワスカーレットをかわして勝ち」としたいと思います。しかし…正直言って、今年ばかりは「年度代表馬2頭」でもいいような気もせでも…ですよね。「牝馬大活躍の2008年」の年度代表馬は、この両頭のいずれかでなくてはおかしいとすら思います。
最優秀2歳牡馬セイウンワンダー
朝日杯は強かったと思います。そして、このウマはそのままクラシック戦線、少なくとも日本ダービーまでは戦っていけるのではないかと思うのです。朝日杯で惜敗したフィフスペトルブレイクランアウトリーチザクラウンをはじめとする他路線組、さらに新興勢力の台頭によって、今春のクラシック戦線がますます盛り上がってくれますように。
最優秀2歳牝馬ブエナビスタ
無事ならばオークスまではこのウマが大本命になっていきそうな予感を感じさせます。ダノンベルベールはじめ他陣営も手をこまねいているだけではないとは思うのですが…いかんせんあれだけのレースを見せつけられると。2,400mという距離ぐらいにしか未確定要素を見出せないんですよねえ。牡馬とは違った意味で、牝馬戦線も熱いと思います。
・最優秀3歳牡馬:ディープスカイ
今年の古馬戦線はこのウマ1強となってしまいそう…というとマツリダゴッホスクリーンヒーローオウケンブルースリに悪いかな(笑)。でも、NHKマイルカップ日本ダービーは言うに及ばず、古馬にチャレンジした天皇賞・秋ジャパンカップでも「このウマ強い!」と思わされました。明けて充実の4歳、今年はこのウマから目が離せません。
・最優秀3歳牝馬レジネッタ
ここが1番悩ましいところでした。レースごとに猫の目のように変わる主役、GI(級)馬が次のレースで凡走すること多数…。ただ単純に「困ったときはオークス馬」にするのがイヤで、距離不安を克服して(しかも不利まで受けたのに)オークスで3着に粘った桜花賞馬のほうを取りました。ていうか…自分の中では「トールポピーオークスは9着降着が適当」なんですよね(笑)。
・最優秀4歳以上牡馬:該当馬なし
今年はこれでいいと思います。アドマイヤジュピタエイシンデピュティは秋リタイア、スクリーンヒーローは春は休養、メイショウサムソンマツリダゴッホはGI未勝利ですし。混合戦は半分近く牝馬に持っていかれた古馬陣、うかうかしていると今年はディープスカイに全部勝たれるかもしれませんよ。
・最優秀4歳以上牝馬ウオッカ
年度代表馬同様、ここも2頭じゃダメなんでしょうかねえ。スリープレスナイトブルーメンブラットも牡馬を蹴散らしてGI馬になりましたし、実は今回はこの賞こそが最大の激戦区なのかもしれません。明け4歳の牝馬陣がイマイチ層が薄そうなのが気がかりなんですが…。
最優秀父内国産馬ウオッカ
この賞、なくなってもおかしくないんですが、「継続する」という前提であえて選んでみました。とはいえ、22戦中14戦で「父内国産馬」が勝利している現状において*3、この賞が今後存続していく意義がどれだけあることやら…。それでも選ぶなら…ここもウオッカということになりますかね。
・最優秀短距離馬:スリープレスナイト
一瞬「…ここもウオッカでいいんじゃね?」と思ってしまった自分がいました(笑)。安田記念天皇賞・秋勝って、ヴィクトリアマイル2着ですよ。まあ…あえて他のウマを選ぶなら、名スプリンターとして名乗りを上げたスリープレスナイトを。1,200mは今年もこのウマとカノヤザクラの一騎討ちになりそう…って、ここも両方とも牝馬だ(笑)。スーパーホーネットファイングレインの奮起を期待。
・最優秀ダートホース:ヴァーミリアン
いや、カネヒキリの復活は本当にお見事だったと思います。陣営の努力にはどんなに頭を下げても足りないと思います。ただ…「年間をコンスタントに戦った」という観点からすれば、やはりヴァーミリアンということになってしかるべきなのではないでしょうか。2009年、両馬のガチンコ勝負が楽しみです。あとはサクセスブロッケンカジノドライヴの成長も。
・最優秀障害馬:マルカラスカル
暮れの中山大障害はちょっとだけミソつける形になっちゃいましたけど(むしろ中山グランドジャンプ中山大障害の両方とも2着だったメルシーエイタイムを…とも一瞬思いましたが)、このウマでよいのではないでしょうか。毎年語っているのですが、2009年も、全ての障害馬が故障なく、無事にレースを終えることを祈っています。
・特別賞:ダイワスカーレット
…去年と立場逆転しましたが(笑)。脚部不安で半年棒に振りさえしなければ、2008年はこのウマの年だったかもしれません。いまだに「パーフェクト連対」は続行中ですし、2009年はむしろダイワスカーレットのほうがいいんじゃないか…という予感がしてなりません。ウオッカと2頭、世界で覇を競い続けてほしいです。


…2009年も、たくさんのいいレースが見られますように。
そして、2009年、デビューを控えている「うちの子」も、頑張ってくれるといいなあ…。


★★競馬史に残る1年だったと思います、2008年って。人気blogランキング★★

*1:2008年版はこちら(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20080104#p1)、2007年版はこちら(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20070109#p1)、2006年版はこちら(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20060107#p1)をご参照ください。

*2:その理由は…そうです、この部分が今年もコピー&ペーストだからです(笑)。

*3:高松宮記念ファイングレイン(父:フジキセキ)、皐月賞キャプテントゥーレ(父:アグネスタキオン)、NHKマイルカップディープスカイ(父:アグネスタキオン)、ヴィクトリアマイルエイジアンウインズ(父:フジキセキ)、オークストールポピー(父:ジャングルポケット)、日本ダービーディープスカイ(父:アグネスタキオン)、安田記念ウオッカ(父:タニノギムレット)、菊花賞オウケンブルースリ(父:ジャングルポケット)、天皇賞・秋ウオッカ(父:タニノギムレット)、エリザベス女王杯リトルアマポーラ(父:アグネスタキオン)、マイルチャンピオンシップブルーメンブラット(父:アドマイヤベガ)、ジャパンカップダートカネヒキリ(父:フジキセキ)、阪神ジュベナイルフィリーズブエナビスタ(父:スペシャルウィーク)、有馬記念ダイワスカーレット(父:アグネスタキオン)。まあ…種牡馬の異なり頭数だけでも6頭とはすんばらしーこと。今年あたりはこの面々にネオユニヴァースとかキングカメハメハとか仲間入りするんでしょうかね。あとダンスインザダークとか、ステイゴールドとかも。