たくさんの感動をもらった。

岩隈投手が出てきたときには驚きました。
そして、そんな彼の全身全霊のこもったボールを、スレッジが叩き返してくれたときの感動は忘れられないでしょう。


さて。
日本シリーズ進出決定はめでたいのですが。
やはり、このニュースに尽きると思います。


ノムさん感無量!敵も味方も胴上げ/CS」(http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20091025-559172.html

<パCS第2ステージ:日本ハム9−4楽天>◇第4戦◇24日◇札幌ドーム
さらばノムさん楽天日本ハムに敗れ、1勝4敗(日本ハムのアドバンテージ1勝を含む)で日本シリーズ進出を逃した。野村克也監督(74)は、8回2死二、三塁で2日前の第2戦に先発したエース岩隈久志投手(28)を投入する執念の采配を見せた。岩隈はスレッジにトドメの3ランを浴びてごう沈し、ベンチで涙を流した。今季限りで勇退する野村監督は、4年間教えたナインと、日本ハム稲葉なども加えた教え子たちから胴上げされ、5度宙を舞った。4球団24年の監督生活にピリオドを打った。
札幌ドームの右翼席に陣取る楽天ファンの目の前で、野村監督が5度、宙に舞った。持ち上げようと山崎武、草野、渡辺直、田中らが監督を囲むと、三塁側ベンチから日本ハム稲葉や吉井投手コーチも走ってきた。両軍合わせての胴上げ。
野村監督は「やだなと思った。照れくさい。あんな胴上げ、初めてだ。優勝の時にしか、今までなかった」と照れくさそうに言いながら「一緒になってお別れしてくれた。感無量。胸につまされた。教え子が野球界にいるのは、やっぱり縁だね。喜ばしいこと」と教え子の気持ちに感激した。
“ノムニーニョ”な散り方だった。2点を追う8回2死二、三塁、打者スレッジの大ピンチには、エース岩隈を投入した。カウント0−1から内角直球を豪快に3ランとされた。それでも、執念の采配の結果に悔いはない。中1日の登板を志願した岩隈の心意気も、うれしかった。ベンチの野村監督は、すがすがしいとも言える苦笑いを浮かべていた。
ボヤキ倒した24年間。すべてはナインの成長を願うからだ。「人を残すのが最終目標」と常に言う。ボヤいて育てたナインは、周囲の予想を超えるスピードで成長し、創設5年でCS第2ステージでも白星をマークした。貴重な経験を積んだ選手を残したのは、紛れもなく野村監督の手腕と功績だ。同監督は、宿舎に帰ると教え子たちを集め、話した。「このヘボ監督を4年間、恥をかかさずやってくれて、厚く御礼を申し上げます。来年以降、いずれ頂点を目指してください。チームが1歩ずついい方向に進歩していることは間違いない。あれだけ熱心に応援してくれる仙台のファンの方を向いて、一生懸命やってください」。ボヤキからの卒業通達だった。
恒例の報道陣へのボヤキも、この日が最後。最後のボヤキは、いつもの2倍近い22分間だった。いきなり姿勢を正して「就職、お願いします。明日から浪人です!」と話し、報道陣の爆笑を誘った。ボヤキのポイントは去就だった。「わがまま言わせてもらえれば、もう1年やらせてもらいたかった。石の上にも3年、風雪5年。4年は中途半端だった。まだ選手にやってほしいことがいっぱいあった」。選手にもっと愛情を注ぎたい。強いチームを作りたい。勝利への意欲は、いささかも衰えていない。理想と現実とのギャップを赤裸々に語る「野村語録」は、最後まで独特のおかしさに満ちていた。【金子航】


(写真:試合後、両チームの選手から胴上げされる野村監督(撮影・小沢裕))

…相変わらず。
自分は、こういうのに弱いのです。


野村監督のところに飛んでいった吉井コーチに稲葉。
また、坪井や武田勝など。
日本ハムにも、野村監督に育ててもらった選手が大勢います。


両軍入り乱れての胴上げ。
こんなこと、かつてなかったはずです。


ここいらへんのところが。
日本ハムが(ファンも含めて)他球団に誇れるところなのだと思います。
一昨年も同じこと言いましたが、これぞスポーツマンシップ


2007年。
クライマックスシリーズ終了後、ロッテの面々と健闘を讃え合った姿。
そして、日本シリーズに敗れて(しかも完全リレーで…)悔しいはずなのに、中日ナインと健闘を讃え合った姿。
今思い出しても、感動してしまいます。


残念だったのは。
昨年のクライマックスシリーズ終了後、西武とはこういった光景を展開できなかったこと。
言葉乱暴なのですが、「…ああ、やっぱりこの球団は違うのだな」と失望したのをよく覚えています。


1年経って。
日本ハムが勝ったということ以上に、この「両球団入り乱れての胴上げ」が嬉しかったのです。
勝てたから言えることかもしれませんが。


もちろん。
ここで終わりではありません。
「あと4つ」です。


巨人に、28年前の雪辱を。
そして、二岡、林の奮起を。


いずれにしても。
日本シリーズも好ゲームになってくれることを祈らずにはいられません。


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