和歌山旅行記の途中ですが…

先週の土曜日。
胃カメラを終えてから。
胸の痛みにも負けず、妻と娘とともにドライヴに出掛けました。
行き先は…いつもとは真逆の小田原。体調勘案して近場で済ませたものです。


道中。
↓こんな老舗を発見。

西行まんぢゅう」ですか。ぜひ1度食さねば。


紆余曲折あって。
なんとか到着。
↓平成9年に復元された銅門です。


↓城へ渡る赤い橋。


チビ連れのベビーカー行脚だったので。
階段を上ることができず。
ぐるーっと迂回したうえで。
天守閣に到着。


明治3年(1870年)に破却されたものを、昭和35年(1960年)に外観復興したものです。
確かコンクリート造りだったような記憶が…。


自分は知らなかったのですが。
江戸時代、小田原城天守閣は2度破壊されているそうです。
1回目は、慶長19年(1614年)、城主大久保忠隣が改易となったときに破却されたのだとか。その後、将軍職を降りた徳川秀忠の隠居城として再整備する計画もあったらしいのですが、秀忠の死で実現には至らなかったようです。
2回目は、元禄16年(1703年)11月22日に起こった元禄関東地震の際に倒壊焼失してしまったようです。天守閣は3年後の宝永3年に再建されたのですが、その後も天明2年(1782年)の天明地震の際に傾いたり、嘉永6年(1853年)*1嘉永地震の際に石垣が崩れたりと被害を受けてきたようです。さすが地震の多い南関東…。


↓こんな時計台(?)も。


大久保氏の「上り藤に大文字」ではなく、北条氏の「三ツ鱗」なんですね。
やっぱり早雲以来のゆかりのほうがなじみが深いんでしょうかね。


妻と娘に待っていてもらい。
天守閣に登ってみました。
内部が資料館になっていて、古文書などを堪能。
江戸時代の文書ならけっこう読めるようになっていました自分。大学院での学習の賜物ですね。
最上階は…売店。一気に興醒め(苦笑)。


それでも。
最上階からの眺望は最高でした。
↓箱根連山を望む風景。

↓正面手前のツノが生えているような山が、豊臣秀吉が築城した「一夜城」でおなじみの石垣山です。

↓遠く伊豆半島が一望できます。

相模湾が青く輝いています。

小田原市街の向こうには三浦半島が。


天守閣の近くには。
子供向けの遊園地があって。
↓こんな列車が走っていました。



妻も小さいときに乗ったことがあるのだとか。
娘はちっちゃすぎるので今回はパス。数年後にね。


帰路。
小田原城歴史見聞館にも立ち寄りました。
「日本三大夜戦」の1つとして知られる*2天文15年(1546年)に北条氏康軍が上杉軍を破った河越城の合戦の様子を紹介した人形劇とかあって、楽しむことができました。


鎌倉もそうですが。
日本史マニア的知的欲求を満たしてくれるスポットって、存外近くにあるものなのですね。
半日出掛けるだけで、十分満足できました。
さて…次はどこかな?


★★再発見の多い半日でした。人気blogランキング★★

*1:例の「黒船来航」があった「癸丑」の年です。

*2:…と書きましたが、あとの2つを知りませんでした。「厳島の合戦」と「桶狭間の合戦」とのこと。2つともチョーメジャーな合戦だったのに…。ちなみに、Wikipediaによると「必ずしも夜戦に該当しないものも含まれる」とのことで、「日本三大奇襲」という表題となっていました(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%B8%89%E5%A4%A7%E5%A4%9C%E6%88%A6)。