このネタだけ、先に報告しておきましょうか。
今回の京都滞在中。
現地調査の途中で半ば「ガス欠状態」となってしまったこともあり。
「肩の力抜いて見られるところを見よう」ということで、普通の観光もしました。
というわけで。
出掛けたのは、等持院です。
↓庭園が素敵でした。
↓足利尊氏の墓。
これにムチ打つと「リアル高山彦九郎」になれます(注.よい子は真似しないでくだちゃいね)。
ところで。
等持院というと。
霊光殿の中に安置されている、足利歴代将軍の木像(5代義量、14代義栄の2人が欠けていますが)が有名です。
そして、一昨年の10月4日に、尊氏と義晴の木像の手首が何者かに持ち去られるという極めて遺憾な事件があったことを、弊ブログでも再三再四紹介させていただいているので、ご記憶の方もいらっしゃるかと思います。
事件後。
初めて、霊光殿を訪ねた自分の関心事は。
当然「木像の手首はどうなっているのか?」でした。
霊光殿の内部は写真撮影禁止でしたので、写真はありませんが…。
木像の手首、復元されていました!
尊氏、義晴のどちらも。
ただ。
義満、義政など5体の木像の刀の柄が盗まれていた部分は。
相変わらず何もないままでした。
で、帰りしなに寺院の人に聞いたのですが。
「さすがに手首ないままにしておくのしのびなかったので、正確に復元してもらいました」とのこと。
しかし、「刀の柄は、今後も復元する予定はありません」とのこと。
…複雑な心境です。
喜びも、中ぐらいなり。
犯人はどんな軽い気持ちでこんなバカなことしでかしたか分かりませんが。
木像の柄の部分は、2度と戻ることはありません。
たかが木像と言ってしまえばそれまでですが、日本史上の人物に対する冒涜と言ってもいい行為だと思うのです。
しかし。
何はどうあれ、手首は元通りになりました。
そして、木像も昔と変わらず見ることができる状態でした。
「将来娘が日本史に興味持つようになったら、この木像を見せてやりたい」という自分の願いが断たれることなかったのは、何よりだったかもしれません。
★★こんなニュース、もう2度と聞きたくないものです。人気blogランキング★★